落合博満氏 04年、川崎憲次郎の開幕投手指名の裏で「外国人は使い勝手がいい」

[ 2023年2月24日 17:00 ]

落合博満氏
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 現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(69)が24日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。04年に川崎憲次郎投手を開幕投手にサプライズ指名した裏で、ドミンゴ・グスマンにも準備させていた内幕を明かした。

 開幕戦のメンバーは「ほぼ最初から決まっている」という落合氏だったが「一番苦労するのはローテーションピッチャーだよ」という。就任1年目は開幕投手に右肩の故障で中日移籍後の3年間1軍登板がなかった川崎を指名した。

 「もしダメだったら早めに言えよっていうようなことは川崎には言ったけどね。代役を立てなきゃいけないじゃない」

 復調の兆しがあったとはいえ万全ではない。開幕投手が回避となればローテーションがいきなり崩れる。川崎に期待をしながら次善策として代役を準備。それが横浜(現DeNA)から移籍1年目のドミンゴ・グスマンだった。

 グスマンに白羽の矢を立てた理由を落合氏は「だって一番使い勝手いいのが外国人選手だもん」と明かした。そして「日本人は2番手(開幕2戦目)、3番手(3戦目)でいくよ。じゃあ(川崎が)ダメだから初っ端(開幕戦)でいけよっていうのは調整がきかなくなる」と続けた。

 東日本大震災の発生直後で、11年シーズンは当初3月20日だった開幕戦が文科省の要請などで最終的に4月12日に変更となった。その年も開幕投手にマキシモ・ネルソンを指名した。

 「何日に試合が始まるか二転三転した年だから。その後中4日でもいけるだろってことで先発させただけ」と難しい調整を来日4年目の右腕に任せた。先発の頭数も足りなかった。ネルソンは4月12日の開幕・横浜(現DeNA)戦に先発して6回4失点の後、中4日で17日の阪神戦に先発して7回無失点と好投した。

 落合氏は外国人投手が厳しい条件を飲むのは「契約が特殊。いろんなオプションが付いている」と指摘。「彼らは喜んでマウンド上がっていくよ。試合数で年俸が上がっていくし、出来高が付いてくる」と動機づけとなる理由に報酬を挙げた。

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2023年2月24日のニュース