ウリアス&バーンズ 20年のワールドシリーズで最後のアウトを取ったバッテリーがメキシコ世界一を目指す

[ 2023年2月24日 10:28 ]

ドジャースのウリアス(AP)
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 ロサンゼルスタイムズ紙が23日(日本時間24日)ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でメキシコ代表として戦うドジャースのバッテリー、フリオ・ウリアス投手(26)とオースティン・バーンズ捕手(33)について報じている。

 バーンズは2015年から、ウリアスは16年からメジャーでプレー、20年に世界一に輝いたワールドシリーズ第6戦で、最後のアウトを取った時のバッテリーだった。長年のチームメートだが、ウリアスはバーンズがメキシコ系だとは最近まで知らなかったそうだ。「外観だけで決めつけてはいけないが、見てくれと彼の苗字だと、メキシコ人だとは思わなかった」。それはエンゼルスの一塁ベースコーチで、メキシコ代表監督でもあるベンジー・ギルにとっても同じ。元エ軍のベンチコーチで、今年は育成を担当するマイク・ガイエゴに「バーンズがメキシコ系と知っているよね、俺の甥なんだ」と聞かされてビックリ。「バーンズなんて苗字のメキシコ人は聞いたことがない。冗談だろう」と返事したそうだ。

 ウリアスはメキシコで生まれ育ち、16歳でド軍と契約してアメリカに来た。当時、英語は話さなかった。バーンズはロサンゼルス郊外のリバーサイド出身で母親がメキシコ系だが、スペイン語は学ばなかった。メキシコ代表はWBCでは6位が最高。今回は最強のチームを作ろうと、ギルやガイエゴが積極的に動き、大舞台での経験豊富なド軍のバッテリーを招くことにも成功している。

 ウリアスは「一番はメキシコの人たちのためにだけど、ロサンゼルスのメキシコ系の人たちのためにも頑張りたい。ドジャース入団以来、同郷の仲間のように扱ってくれたからね。みんなメキシコ系であることに誇りを持っている。ドジャースのように応援してくれる」と声を弾ませる。バーンズは「WBCに出るのはすごくかっこいいことだと思っていた。メキシコのために出られるなんて大変な名誉」と言う。ガイエゴコーチは「オースティンは控えめな性格で、あまり騒いだりはしない。でもメキシコ代表について話すときはすごく明るくなってエキサイトしている。家族みんなで興奮している」と明かす。

 メキシコ代表は他にも素晴らしいメンバーが集まった。野手ではランディ・アロザレーナ、アレックス・バードゥーゴ、ロウディ・テレス、投手ではパトリック・サンドバル、ホセ・ウルキーディ、タイワン・ウォーカー、ジョバンニ・ガエゴス。エンゼルスのサンドバルもバーンズと一緒で南カリフォルニアで生まれ育った。父親がメキシコシティー出身だ。「好きなスポーツで国を代表して戦える、名誉なこと。良いチームだし、うちは勝ち進める」と気合が入る。メキシコはアメリカ代表と同じプールC。代表のレポートデーは3月6日、初戦のコロンビア戦は3月11日に予定されている。

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2023年2月24日のニュース