阪神“代打の神様”決まった! 右の原口&左の糸原で2人態勢 岡田監督「そういうポジションでいく」

[ 2023年2月24日 05:15 ]

練習試合   阪神3-9中日 ( 2023年2月23日    北谷 )

<中・神>7回、代打・原口が適時二塁打を放つ(撮影・北條 貴史)
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 時代とともに猛虎に受け継がれてきた阪神の「代打の神様」――。23年は右と左に計2人の“鎮座”が決まった。岡田監督が方針を公表した。

 「代打の右、左は原口、糸原でいかなアカンと思っている。2人とも、まだ(30歳で)ベテランまでいってないけど、チームの中の役割は徐々にというか、今年に関しては、そういうポジションでいく」

 2イニング続けて試運転の機会が巡ってきた。7回無死一、二塁。DHで3打席の調整を終えたミエセスに代えて原口を送り出し、左腕・砂田に対してカウント1―2から左翼線への適時二塁打が生まれた。8回も2死満塁で再び3番の打順。右腕の森に今度は糸原を投入して遊ゴロだった。本番さながらの采配で準備と登場を体験させた。

 特に代打経験が豊富な原口には絶大な信頼を寄せる。今春は2度の紅白と3度の対外試合で計12打数4安打の打率・333、2本塁打、5打点。「ずっと調子がええ。だいたい(打撃には好不調の)波があるのに。1カ月後に打たなアカンのに、調子良くなるのが早過ぎちゃうか」。今がピークで開幕の頃に下降気味だと、もったいないと言わんばかりだ。

 原口は捕手から内野登録に変更して2年目。定位置奪取に燃える一方、一塁は大山が固定され、外野も外国人や若手がひしめいている。「数多く打席に立つことはできないので限られた中で結果を出していくしかない」と“いい意味”で構想を覆す決意を持ちつつ、「もちろん代打でいく時は一打席を大事にしたい」と求められる役割に応える用意もある。

 左右をそろえることで攻め手は広がり、逆に守る側は迷う。岡田監督は戦術家らしく手中に切り札2枚を置いた。(畑野 理之)

 《阪神“代打の神様”の系譜》

 ☆真弓 明信 41歳シーズンの94年6月1日の広島戦で代打逆転満塁本塁打。同年は代打でシーズン30打点のプロ野球記録を樹立。

 ☆八木 裕 98年は5月14日まで代打の打率5割をキープしたことから「代打の神様」の愛称が定着。代打本塁打13本と98打点は桧山に抜かれるまで球団記録。

 ☆桧山 進次郎 08年ごろから「代打の神様」と呼ばれるように。代打本塁打14本は球団最多。起用回数757回、158安打、111打点はいずれもプロ野球2位で球団記録。

 ☆関本 賢太郎 10年から右の代打の切り札となり同年5月12日から7月7日にかけてセ・リーグ2位の代打10打席連続出塁。代打通算成績は打率.248、7本塁打、62打点。

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