日本ハム二刀流ドラ1矢沢 “鉄仮面”投手デビュー 決め球打たれるも動じず冷静救援

[ 2023年2月24日 06:00 ]

練習試合   日本ハム1-5ロッテ ( 2023年2月23日    名護 )

<日・ロ>7回、ポランコと対戦する矢沢(撮影・長久保 豊)
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 ピンチでも顔色一つ変えない。二刀流で注目を集める日本ハムのドラフト1位・矢沢(日体大)には「鉄仮面」を貫くポリシーがある。「投手は試合の流れに左右されてはいけない。野手が得点を取っても、ゲッツーを取っても自分のプレーをしていくのが大事なので」。注目の投手デビュー戦でも、新人離れした冷静さを見せた。

 7回に5番手で迎えた実戦初マウンド。先頭・松川の初球、宇佐見のサインに首を振って投じた自慢のスライダーを右翼線に運ばれた。並の新人なら慌ててもおかしくない場面にも、矢沢は「あ、打たれたなという感じでした」。2死三塁から失策絡みで1点を失うも、最後はポランコを二ゴロに封じ、1回1安打1失点(自責0)。最速146キロをマークし上々の投手デビューとなった。

 新二刀流の適応力も首脳陣に見せた。将来的に外野からのリリーフを目指し、この日は終盤での登板。ブルペンではわずか15球ほどで肩をつくった。加藤投手コーチは「肩ができるのが早い。準備が早くできるのはリリーフとしてはいい」と、新たな二刀流に挑戦する矢沢の隠れた能力を高く評価した。

 対外試合4戦で1本塁打を含む7打数5安打3打点の打者に続き、投手デビューでも可能性を見せた。それでも「まだまだかな。40から50点くらい」と満足しなかった22歳。次回登板は新本拠地・エスコンフィールドでの3月2日の紅白戦を予定している。日増しに二刀流への期待は高まっていく。(清藤 駿太)

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2023年2月24日のニュース