ソフトバンク・千賀 獅子狩り任せろ! ヤクルト・村上の56号に刺激 逆襲に燃えるCS“開幕投手”

[ 2022年10月5日 05:00 ]

キャッチボールで調整するソフトバンク・千賀(撮影・中村 達也)
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 ソフトバンク・千賀滉大投手(29)が、8日からの3位・西武とのクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ(ペイペイドーム)で先陣を切ることが4日、公表された。この日は日本一奪還に向け、ペイペイドームで練習再開。前日3日は神宮球場でヤクルト・嶋基宏捕手(37)、元同僚内川聖一内野手(40)の引退試合を観戦。日本選手最多シーズン56号を放った村上宗隆内野手(22)の衝撃を語った。

 歴史的瞬間を目撃した千賀は目を丸くした。前夜、ヤクルト・嶋から引退試合に招待され、甲斐とともに神宮で生観戦。令和初の3冠王に輝いた村上の日本選手最多56号に衝撃を受けた。

 「雰囲気が凄かったですよ。えぐいなと。ファンが求めていることをするのがプロ野球選手だと思うし、雰囲気とかも持っていけるのはやっぱり凄い」

 自身は6月10日のヤクルト戦(ペイペイドーム)で村上に17号ソロを被弾。これが決勝弾となり、黒星を喫しただけに「俺がおらんかったら55(本)やからなって、ずっと思っていました」とおどけた。昨年は東京五輪で同じ日の丸を背負い、金メダル獲得に貢献。陰の努力も惜しまない22歳の姿に「自分に厳しくやってきたからこそ。見ていてそう思いました」と称えた。

 CSを勝ち上がれば、日本シリーズで村上との再戦が実現する可能性もあるが、まずは足元を見つめる。シーズンはマジック1で迎えた最終戦で優勝を逃した。1日の西武戦(ベルーナドーム)は藤井、2日ロッテ戦(ZOZOマリン)は泉が決勝弾を浴び、涙。チームを背負うエースとして、感じるものがあった。

 「今回はたまたまあの2人だっただけで、あそこが自分だったかも分からない。投手の抑える確率が高いスポーツの中で、日頃から丁寧に練習に向き合うことの大切さを僕も改めて思いました」

 リベンジへの道は8日、西武とのCSファーストステージから始まる。斎藤投手コーチは「堂々とマウンドに立って、投げ勝つ姿を皆に見せられれば一番」と初戦を託した。千賀は「まず戦いに向けて気持ちをつくる。143試合で感じたものはすごくある。それを整えた中で、良い状態でマウンドにあがれるように準備したい」と逆襲に燃えている。(福井 亮太)

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2022年10月5日のニュース