ジャッジ 61年ぶりア・リーグ新記録62号本塁打「これでみんなやっと席に座り、ゲームが見られる」

[ 2022年10月5日 13:57 ]

ア・リーグ   ヤンキース2-3レンジャーズ ( 2022年10月4日    アーリントン )

新記録の62号本塁打を放ち笑顔を見せるアーロン・ジャッジ(AP)
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 希代の長距離砲が長いメジャーの歴史を塗り替えた。ヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手(30)は4日(日本時間5日)、グローブライフ・フィールドでのレンジャーズとのダブルヘッダー2試合目に「1番・右翼」でスタメン出場。6試合ぶりの62号本塁打を放ち、1961年にロジャー・マリス(ヤンキース)が記録したア・リーグのシーズン最多本塁打記録を塗り替えた。

 大記録を達成したジャッジの試合後のコメントは以下の通り。

 ――トロントで61号を打った際には安心したと話していたが、今回は。

 「心の底からホッとしているよ。これでみんなやっと席に座り、ゲームが見られる。仲間たちと一緒に、ずっと一緒にいてくれた家族のサポートも得て、これほどのことをやり遂げる機会を得て、ここまでは楽しかった。すごい名誉だ。ロジャー・マリスJrとその家族もサポートしてくれた。彼らのサポートに感謝したい。父親の栄誉を維持したい気持ちもあったはずで、難しい状況だったけど、彼の家族と知り合うことができたし、素晴らしい人々だった。ロジャー・マリス、ベーブ・ルースといった偉大な選手たちの横に自分の名前が刻まれるのはとてつもないことだ」

 ――残りあと2試合となり、62号が打てるかと考えたことはあったのか。

 「そんなことはない。(ただ)ゲームが進むのが少し速いように感じた。普段は守備のときなどはゆっくり進んでいるように感じるものだけど、過去何戦かは、見上げたらもう7回だ、あと1打席しかないからなんとかしないと、といった感じだった。ただ、自分に重圧をかけてしまうだけから、スケジュールは見なかった。1日ごとに自分のプレーをしようとした。数字ではなく、自分のゲームをプレーすることに集中しようとした。私に力があり、神に導きがあれば、やり遂げられる。そうやって信じながらやって来た」

 ――本塁打を打ったあと、チームメイト全員が本塁付近で待っていたときの気分は。

 「とてもシュールに感じた。トロントでもサポートしてもらえて最高だったけど、テキサスではもう少しエキサイトしてくれているようだった。ホームではみんなが(一塁側の)ダグアウトの最前列で僕が打つのを待ってくれているのが見えたけど、ロードでは(ダッグアウトが)背後にあるので、40数人が座っているのは見えなかった。フィールド上でみんなとハグをして、おめでとうと言ってもらえた。それが最も大事なことだ。私は彼らと一緒に毎日戦い、アップ、ダウンを乗り越え、この瞬間を彼らとフィールドで分かち合えたのは間違いなく特別だった」

 ――ダブルヘッダーの第1戦で凡打した際にフラストレーションを感じているように見えたが、第2戦に臨む心構えはどうだったのか?また、明日の最終戦はプレーするのか?

 「チームを助けられないことにフラストレーションを感じていた。いくつか内容の悪い打席があった。悪い球に手を出し、凡打にしてしまった。だから腹を立てていた。1番打者として出塁しなければいけないのに、それができていなかった。レンジャーズは真っ向勝負してくれたのに、いいスイングができていなかった。テーブルセッターの役目ができないことに憤慨していた。明日も私はプレーしたい。もう1戦あるんだ。監督がなんて言うかを聞いてみなきゃいけない。ただ、私は出場したい」

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