阪神・湯浅 シンデレラボーイや!初タイトルから初の日の丸「ずっと目標にしてやってきた」

[ 2022年10月5日 05:20 ]

侍ジャパン代表メンバー発表

甲子園の外野で走り込む湯浅(撮影・成瀬 徹)
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 シンデレラボーイには、シーズンが終了しても物語の続きがある。侍ジャパンの一員に名を連ねた阪神・湯浅は、11月の強化試合に向け胸を躍らせた。

 「素直にうれしい。ずっと日本代表に入りたいと思って、目標にしてやってきた。強化試合ですけど、自分の力を出せればと思う」

 幼少期から憧れた日の丸のユニホーム。1軍登板わずか3試合だった昨季までは、自らが袖を通す姿を想像すらできなかった。それが今やタイトルホルダー。45ホールドポイントで中日・ロドリゲスとともに最優秀中継ぎ投手を獲得し、選ばれるべくして選ばれた。

 トップレベルの選手が集う憧れの舞台。そこは同時に、来年3月のWBCでの代表選出へ向けたアピール機会となるだけに「強気にバッターに向かって行くところをアピールしたい。いつも通り精いっぱい(力を)出せれば」と意気込んだ。

 「キャンプから1軍でやれたのが大きかった。そこで少しずつ自信も付いていった。そこが大きな要因」

 独立リーグBC富山から18年ドラフト6位で入団。1年目から故障に苦しんだが、今春キャンプで頭角を現して開幕1軍切符をつかみ、「8回の男」の座を勝ち取り、チーム最多59試合に登板。その途上で球宴にも選出された。そして日本代表まで駆け上がった。国際大会のWBC、五輪、プレミア12に独立リーグ出身投手が出場すれば、史上初となる。

 ただその前に、やるべきことが残る。「疲労をまずは抜いて、しっかり調整してパフォーマンスを最大限出せるように、良い状態で土曜日(8日)を迎えたい」。今は日本一を見据え、腕を振る。(石崎 祥平)

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2022年10月5日のニュース