3人のコイ侍! 森下だ龍馬だ 森浦は世代別含めて初の代表選出「全力でプレーしてアピール」

[ 2022年10月5日 05:00 ]

森浦(撮影・奥 調)

 11月の強化試合「侍ジャパンシリーズ2022」を戦うメンバー28選手が4日、発表され、広島からは森下暢仁(25)、森浦大輔(24)の両投手と西川龍馬外野手(27)の計3選手が選出された。2年連続で50試合以上に登板した救援左腕の森浦は、サプライズと言える代表入りとなった。メンバーは来年3月のWBCを見据え、11月5日に日本ハム、6日に巨人、9、10日にオーストラリアと計4試合の強化試合に臨む。

 森下は、プロ3年目にして侍常連組となった。21年の東京五輪では米国との決勝戦に先発して5回無失点。大舞台の経験も豊富で、今回も先発としての起用が見込まれる。「選んでいただき光栄です。チームの力になれるように、そして、しっかりアピールできるように頑張りたいと思います」と意気込んだ。

 鯉投からのもう1人はサプライズだった。森浦が世代別を含めて自身初の代表選出となり「選んでいただきうれしいです。日本代表のユニホームを着るのは初めて。全力でプレーしてアピールできるように頑張ります」と身を引き締めた。

 栗山監督は、今季の広島戦を視察した際に「右打者を抑えられる左投手としてみんなと違う目線で見ている。連投など無理もできる投手がいてくれるとありがたい」と森浦を高く評価していた。今季は対左打者への被打率・299に対し、右には同・253と左腕ながら右打者を得意としている。さらに新人の昨季から2年連続で50試合以上に登板し、今季はセ・リーグ最長タイ記録となる10試合連続登板も達成。WBCでの短期決戦を見据え、そのタフネスぶりも選出につながった。

 西川は、18年3月の強化試合以来4年ぶりの代表選出に。

 「2018年以来の代表になりますが、メンバーに選んでいただいたからには、チームの勝利に貢献できるように、精いっぱい頑張ります」

 24歳以下が招集された17年の「アジア プロ野球チャンピオンシップ」では全3試合に先発出場して11打数7安打(打率・636)と存在感を発揮した。今回は、来春WBCでの中軸候補に挙がるカブス・鈴木やオリックス・吉田正ら主力の外野手が未招集。西川にとっては、勝負強さをアピールする絶好の舞台となる。

 東京五輪では、広島から球団別最多の4人が選出されるなど稲葉ジャパンを支えた。本格始動する栗山ジャパンでも、鯉戦士たちが代表に欠かせないピースとなるべく、11月の強化試合に臨む。(河合 洋介)

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