ロッテ・朗希 11月9日オーストラリア戦で侍デビュー有力「いろいろなことを吸収したい」

[ 2022年10月5日 05:20 ]

侍ジャパン代表メンバー発表

侍ジャパン・栗山監督(左)から名前を読み上げられた佐々木朗(撮影・西川 祐介)
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 プロ3年目で眠れる才能を覚醒させたロッテ・佐々木朗は、11月9日のオーストラリア戦初戦の先発で侍デビューを飾ることが有力だ。高校日本代表として19年U―18W杯に出場しているが、トップチームでは待望の初選出となり、「代表クラスの皆さまと一緒にプレーができる機会を頂き、うれしく思います。貴重な時間になると思うので、いろいろなことを吸収したいと思います」とコメントした。

 今季は9勝ながら、最速164キロを計測し、4月10日のオリックス戦では完全試合も達成。WBC本大会では今回不在のパドレス・ダルビッシュ、エンゼルス・大谷、オリックス・山本らと先発陣の柱に期待される。大舞台の経験がない若武者は、開幕から初めてローテーションを務めたことで夏以降は蓄積疲労も見えたが、チームがCS進出を逃したことで時間的な余裕も生まれた。栗山監督も「体さえ良ければ、どんどん投げながら成長していく時期だと思っている。(本番で)僕を外さないですよね、という投球をしてほしい」と期待した。

 指揮官は、WBCで佐々木朗がメジャーリーガーを完璧に抑え込むシーンを思い描いている。以前から米国代表などの強豪に勝つための条件として、「投手が圧倒的に打者を抑え込むイメージ」と語っていた。まさにそれこそが、メジャー記録も超えた13者連続奪三振を達成した完全投球だった。この日はオフだった右腕も吉報に心を新たにした。「今後の野球人生につながる投球をしたい」。メジャーも注目する「令和の怪物」は世界への第一歩を踏み出す。(横市 勇)

 ≪巨人・村田善氏、元日本ハム・鶴岡氏ら加入≫会見の席で、巨人・村田善則ブルペンコーチ(48)が新たにバッテリーコーチに就任し、前日本ハムで現評論家の鶴岡慎也氏(41)がブルペン担当(肩書は未定)として加入することも発表された。栗山監督は「投手陣を機能させるのは絶対条件で、善ちゃん(村田コーチ)にはデータを含むスコアラー的な仕事も考えてる」と説明。鶴岡氏にもブルペンを的確に機能させる役割が期待されている。また、来年3月へ向けて「コーチの枠はまだあるので」とも語り、さらなる補充も明言した。

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2022年10月5日のニュース