ソフトバンク 30歳の奥村を育成で再契約へ 今季4試合登板で防御率0.90 9月に右肘手術

[ 2022年10月5日 05:00 ]

ソフトバンク・奥村

 ソフトバンクの奥村政稔投手(30)が来季構想から外れ、球団側は育成選手として再契約を結ぶ方針であることが4日、分かった。

 奥村は18年ドラフト7位で入団し、140キロ後半の直球と120キロ台のカーブを軸とする技巧派右腕。今季は8月29日ロッテ戦(京セラドーム)で20年9月19日の楽天戦以来、約2年ぶりの1軍舞台でプロ初先発し、5回4安打1失点と好投した。プロ初勝利とはならなかったが、当初先発予定だった和田が疲労蓄積のため、巡ってきたチャンスを生かし、先発としての適性をアピール。9月13日西武戦にも先発し、3回1安打無失点。初のお立ち台に登り、大声で「最高で~す」と明るいキャラクターで本拠地を沸かせていた。

 4年目を迎えた今季、宮崎春季キャンプでは「誰が見てもやらなきゃ終わるので、周りのメンバー以上に必死にやらないといけないと思っている」と覚悟を決めていた。今季は優勝争いが加速した8月下旬に1軍昇格し、中継ぎを含む4試合の登板で防御率0・90。しかし、右肘負傷のため9月16日の楽天戦(楽天生命パーク)の先発を回避。同17日には出場選手登録を抹消され、同30日に佐賀市内の病院で鏡視下右肘関節形成術を受けた。競技復帰まで4カ月ほどと発表されている。

 26歳の遅咲きでプロ入りした苦労人は異例の30歳で3桁の背番号を背負うことになった。また一つ、壁を乗り越え、もう一花咲かせるための戦いが始まる。

 ◇奥村 政稔(おくむら・まさと)1992年(平4)8月14日生まれ、大分県出身の30歳。中津商から九州国際大に進学。大学中退後に三菱重工長崎、チーム統合で三菱日立パワーシステムズへ。2017年都市対抗では1回戦と準々決勝で白星を挙げて4強入りに貢献。18年ドラフト7位でソフトバンク入団。1メートル75、77キロ。右投げ右打ち。

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