落合博満氏　打撃の極意“スライス＆フック打ち”は「開いて打つからできたこと」

落合博満氏
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　現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏（68）が5日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。自身の打撃の極意について語った。

　1985年に打率・367、52本塁打146打点と打撃3部門でキャリアハイの成績で82年に続き2度目の3冠王を獲得した落合氏。スタッフが「ホームラン打つのが開眼されたっていう話だったんですけども、なんでもホームランできるんじゃないかってぐらいの感覚を持たれたってお聞きしたんですけど、実際どうだったんですか?」と質問した。

　これに落合氏は「練習ではできたよ。うん」とし、今までと変わったのは「バットの角度。バットの出方」とした。「要するに、レフトへ行く打球はスライスさせればいいんだろうって。ライト行くならフックかけりゃいいんだろうって。だからそりゃボールに負けないだけのバットコントロールっていうのが必要なんだろうけどね」と説明した。

　また「スライスボール打ち」と「フックボール打ち」については「練習ではできたけども、試合でいざそれっていうのは、そんな余裕はなかったと思う」と振り返った。落合氏の高等技術にスタッフが「どういう風にバットに当てるんですか?」と疑問をぶつけた。

　「どういう風に当てるって、スライスっていうのはこうやって」と打つジェスチャーを交えながら「バットをうまいこと抜いていく。だからこれが手首がひっくり返ったらフックボールになっちゃうし。そのままの状態で抜いていけば当然バットの角度が変わんないわけだからスライスボールを打てる」と説明した。

　その極意については「それはオレが開いて打つからできたことであってね。真っ直ぐステップしてりゃ、そんな発想もなかった」と自身の打ち方によって生まれた発想だとした。「フックボール打ち」については「こうやって叩きつければいいっていう。その理屈だよ」と再度打つジェスチャーとともに自身の打撃の極意を説明した。