日本ハム・大海 新庄監督から侍Jでパフォーマンス指令もプレーに集中「自分らしい投球を」

[ 2022年10月5日 06:00 ]

侍ジャパン代表メンバー発表

侍ジャパン・栗山監督(左)から名前を読み上げられた伊藤(撮影・西川祐介)
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 侍ジャパンの栗山英樹監督(61)は4日、都内で会見し、11月の強化試合「侍ジャパンシリーズ2022」のメンバー28選手を発表した。日本ハムからはともに昨夏東京五輪で金メダル獲得に貢献した伊藤大海投手(25)、近藤健介外野手(29)が選出。伊藤は昨季まで日本ハムを率いた恩師の期待に応える活躍で、来年3月のWBCメンバー入りをアピールすることを誓った。チームは11月5日に日本ハム、同6日に巨人、同9、10日にオーストラリア代表と対戦する。

 伊藤はWBCでのメンバー入りについて「選ばれたいのはやまやま」と昨夏東京五輪に続く、日の丸への熱い思いを隠さない。だからこそ、栗山監督の初陣となる強化試合への意気込みを問われると「また一緒に野球をできることはうれしいことですし、その期待に応えないとな、という気持ちももちろんあります」と恩返しの活躍を誓った。

 2年目の今季は入団から2年連続2桁となる10勝を挙げ、球団では88年の西崎幸広以来34年ぶり9人目の快挙を達成した。しかし、来季を見据える新庄監督の意向もあり、終盤に中継ぎ起用されたこともあって2年連続の10勝9敗に終わり「いろいろ課題を感じる部分も多かった」という。それでも今季1ホールド1セーブを挙げるなど、先発だけでなく救援の適性も見せた伊藤は侍ジャパンの投手陣の中でフル回転できる貴重な存在。自身の役割について「先発はない…と思います」と笑いつつ「強化試合とはいえ、その場にいけることは凄くうれしく思う。思い切って自分らしい投球をしたい。(WBCへの)アピールにも十分なると思うので、全力を尽くして頑張っていきたい」と力強く話した。

 昨夏東京五輪で「追いロジン」が代名詞ともなった右腕。新庄監督からは「好きなことやってきていいよ。何かあったら俺が怒られるから」とパフォーマンス指令が出ていることも明かしたが、WBCのメンバー入りを懸けた真剣勝負の場とあり「いやいや、何もやらないです」と投球に集中する考え。11月5日には新庄監督が采配を振る日本ハムとの一戦もあるだけに「(奇襲を)仕掛けてくるなら、僕のところで仕掛けてくれたら。それを逆手に取ってやろうかな」と不敵に笑った。

 WBCのメンバー入りを懸けた前哨戦。伊藤が栗山監督の前で成長した姿を見せ、夢の舞台への切符をつかみ取る。(東尾 洋樹)

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2022年10月5日のニュース