吉川尚輝「チーム全員でカバーしてやんないと」 坂本不在の中、ノーノー阻止打&起死回生同点弾

[ 2022年7月8日 22:59 ]

セ・リーグ   巨人―DeNA ( 2022年7月8日    東京D )

<巨・D>9回、ソロ本塁打を放ちハイタッチをかわす吉川 (撮影・白鳥 佳樹)
Photo By スポニチ

 巨人の吉川尚輝内野手(27)がDeNA戦(東京D)の9回2死から起死回生の同点4号ソロを放った。

 「1番・二塁」で先発出場。0―1のまま迎えた9回だった。八百板、重信の代打陣が倒れ、2死走者なし。今季3度目の1安打零敗まであと1人となったところで吉川が再び輝いた。

 この回から登板した相手守護神・山崎が投じた初球。真ん中高めにきた148キロ直球を叩くと、打球は右中間スタンドに飛び込む起死回生の同点アーチとなった。本塁打は6月22日のDeNA戦(東京D)で先発左腕・石田から右翼スタンドへ3号ソロを放って以来13試合ぶりだった。

 吉川はこの試合の6回2死からそれまで巨人打線が無安打に抑えられていた相手先発左腕・今永から中前打を放ち、今永の今季2度目となるノーヒットノーランを阻止。だが、その後も巨人打線から快音は聞かれず、43年ぶりとなるシーズン3度目の1安打零敗にリーチがかかっていた。6日のヤクルト戦(東京D)では延長10回にサヨナラ二塁打。またしても大仕事をやってのけた。

 試合後、吉川との一問一答は以下の通り。

 ――9回二死から狙い澄ましたような本塁打

 「いやいや、もう後ろにね、つなげようと、その意識だけでたまたまね、最高の結果になっただけです」

 ――アウトなら負けという場面だっただけに価値があった

 「そうですね。なんとか塁に出て、塁に出ることを考えて打席に立ちました」

 ――それまで吉川選手の安打のみで9回2死で打席。もう1回、チームを勢いづけようという思いも

 「まあ、そうですね。同点になってまた延長で、もう1回、一からじゃないですけど、点取られた後もね、ポランコとか打ってくれて、諦めずに選手はやれてるんじゃないかなと思ってます」

 ――6回2死の初安打も嫌なムードの中で大きかった

 「いや、もうとにかく後ろにつなげることしか考えてなかったので、ヒット出て良かったなと思います」

 ――主将の坂本が離脱して大きな穴になってしまった

 「そうですね。チーム全員でカバーしてやんないといけないですし、まずね、今日負けなかったことが大きいと思うので、しっかり明日もやっていきたいなと思います」

続きを表示

この記事のフォト

2022年7月8日のニュース