阪神・湯浅、あるぞ侍ジャパン入り 栗山監督「いいボール投げている」打倒米国の切り札として期待

[ 2022年7月8日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神0-3広島 ( 2022年7月7日    甲子園 )

キャッチボールを行う湯浅(撮影・北條 貴史)
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 侍ジャパン・栗山英樹監督(61)が7日の阪神―広島13回戦を視察し、阪神・湯浅京己投手(22)に大きな期待を寄せた。昨季までの通算3試合登板から4年目の今季はセットアッパーとして大飛躍。独立リーグ出身の投手が代表入りすれば、五輪、WBC、プレミア12の主要3大会では史上初めてになる。

 視察日の登板はなくても、日の丸を背負うに値するポテンシャルを感じ取っていた。栗山監督は印象に残った選手を問われ、自ら湯浅の名前を挙げた。

 「勢いをつけるためには、もちろんスピードのある選手だったり、ピッチャーで言えば湯浅投手であったり。今年本当にいいボールを投げています」

 開幕から必勝継投の一角を担い、投手陣最多の33試合に登板。防御率2・03、リーグトップの23ホールドで貢献してきた。最速156キロを誇る直球を武器に打者を制圧する姿に注目。試合前練習では阪神・矢野監督からも情報収集した。

 「いろんなことを経験してもらって、矢野監督が“思い切って成長させる”ということなので。ここから、どうなっていくのか、本当に楽しみ。強いボールを投げるのなら…、本当に強いボールを持っていないとアメリカの選手たちと勝負にならない。素材としては楽しみ」

 将来的に侍ジャパンでも「勝利の方程式」を担える逸材で、屈強な外国人打者も力でねじ伏せられる可能性を認めた。来春3月には第5回WBCが開催予定。さらなる進化を示すことができれば、大舞台もおのずと近づく。

 主要大会で侍ジャパンに名を連ねた独立リーグ出身選手は13年WBCの角中のみで、投手はいない。前日6日には独立リーグ出身では球団史上初めてオールスターのファン投票で選出されたばかり。サクセスロードを歩む虎の背番号65に、また一つ夢が広がった。

 <青柳も高評価>栗山監督は防御率、勝利数、勝率でリーグトップに立つ青柳を高評価した。「安定感が抜群。矢野監督とも青柳投手の話をかなり長くした」。東京五輪では登板2試合ともに失点。来春WBCで雪辱の機会が巡ってくる可能性がある。機動力野球を掲げるため、「近本、中野、島田を含めて足のある選手は面白い」と注目。長距離砲として「(佐藤)輝、大山は楽しみな選手」と2人の名前も挙げた。8月1日のプロ・アマ記念試合でU―23NPB選抜に選出したドラフト1位・森木についても「プロ野球を背負ってくれるピッチャーだろう」と高い期待を寄せた。

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