阪神・矢野監督 「近本の本塁打は効果的だったし、青柳も素晴らしい投球だった」快勝の内容を高評価

[ 2022年7月8日 21:45 ]

セ・リーグ   阪神8―0ヤクルト ( 2022年7月8日    神宮 )

<ヤ・神>完封勝利をあげた青柳(左から3人目)は矢野監督(左)と握手する(撮影・西海健太郎)
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 今季23度目の2桁安打で8得点。首位ヤクルトに虎の意地を見せた勝利になった。エース青柳が2度目の完封で9勝目。近本、佐藤輝、大山とクリーンアップに打点が打点が揃う理想的な試合運び。矢野監督も「近本の本塁打が効果的だった。いい形で初戦を取れた」と内容を高く評価した。

以下は矢野監督と一問一答。

 ――青柳がすごいとしか言いようがない投球だった。
 「そうやね、もちろん素晴らしいし。まあでもある意味、今シーズンもこれぐらいやってくれるっていうのは別にびっくりすることではないと思うんで」

 ――低めの制球や緩急も使えた。
 「逆にずっと左を並べてくれることで、左の抑え方っていうのを逆に覚えられるような。試合の中でずっとこう、練習っていう言葉はちょっと違うかもしれんけど。ずっと左バッターと対戦する中で『あぁこういう感じで抑えれば』というところが身に着けてきたことがここにつながっていると思うので。デッドボールはちょっともったいなかったけど、まあ完璧じゃない」

 ――捕手目線で見ても、神宮で2戦連続完封というのは。
 「だからきょうもフライなかなか上がってなかったよね、うん。だから久しぶりにレフトに上がったら『うわ、久しぶりやな』と思ったけど。。それぐらいボールを動かしたり、緩急であったり、コーナーを使えているからこそと思う。ホントに素晴らしいとしか言いようがないです」

 ――近本は記録が途切れた翌日に本塁打。
 「ノーヒット、ノーヒットとなると、“せっかく30(試合)も打ったのに”と何かちょっと気持ちが難しいけど。ある意味、明日からまた普通に打席に立てるし。ちょうどベンチで“チカ、ゼロやぞ、ホームラン。ここらへんで打たへんかな”と言ってたら、ボカンと打ってくれたから。本当に効果的なホームランやったし、本人的にもリスタートというか、そういう気分のいいものになったと思うんで。そういう意味ではまた明日から、ランナーに出てもらって、かえすバッティングもしてもらえたらと思います」

 ――近本の本塁打がなかったことは心配していたか。
 「う~ん、まあ強く大きく振ったからホームランが出るわけじゃないんだけど。本人の意識の中でどうしてもヒットを打つことが自分も一番やりたいことっていうところもあるし。目指しつつ取り組んでいたっていうのはあると思うんで。もともとホームランを狙いに行ってホームランを打つとかじゃないと思うんだけど。心配とかそんなんはないけど、そういう意識がそうなってたんかな、ぐらいには思うけど」

 ――3番に置いて走者をかえすバッテイングが大きい。
 「そりゃ大きいけど、それは狙って打つっていうバッターじゃないんで。かえすバッティングも長打っていうのも結局、さっき言ったように狙って打ってるわけじゃないから。結果的にそうなるっていう。それがもっと持ち味っていうか。狙うって感じじゃないと思うね。近本のバッティングをやった延長線上にそういうものもあるっていうことだと思っている」

 ――佐藤輝の先制打にダメ押しと、いい形で試合を運んだ。
 「まあ、でもチカのホームランでね。あれが効果的なところで出てくれたんで。あと向こうのミスもあったけど、そういうところにもつけこんでというのはできたし。みんなそれぞれがヒットをね。誠志郎(坂本)は打ってないのかな。それ以外が打ったと思うんで。そういうところではみんながノッていける。誠志郎もその守りでっていう仕事もできたと思うし。初戦をいい感じで取れたので、なんとかあした行きたいと思います」

 ――島田の6回のセーフティーも大きかった。
 「そうやね。いいタイミングで2ボールからやったというのは良かったと思うし、タイムリーも良かったと思うし。まだまだ、いろんな失敗やミスもあっての選手なんでね。そういうところは、俺らも背中をどれだけ押せるのかというのが仕事。良い時も良くない時もあるけど、良いことを増やしていってくれるような、そういう試合の状況や空気を読めるような選手になっていってくれたらなと思います」

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2022年7月8日のニュース