広島4番・マクブルーム10号V弾! 8日デビューの3番・秋山と強力タッグへ「彼が来るのが楽しみ」

[ 2022年7月8日 04:45 ]

セ・リーグ   広島3-0阪神 ( 2022年7月7日    甲子園 )

<神・広>2回無死、マクブルーム(左)は先制の本塁打を放つ(撮影・平嶋 理子)
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 広島のライアン・マクブルーム内野手(30)が7日の阪神戦で先制の決勝10号で2連敗からの脱出へ導いた。7月は5戦3発の好調で、球団助っ人では20年ピレラ以来の2桁本塁打に出場77試合目で到達。4位転落も阻止した。きょう8日の中日戦では秋山翔吾外野手(34)の先発デビューが決定。3、4番の強力タッグ結成で真夏の大攻勢へ期待が膨らむ。

 勢いに乗って、秋山を迎えられますように――。コイ党の願いは「七夕の日」の存在すら知らなかったマクブルームがかなえた。

 「暑くなれば、自分の状態も上がってくるというわけではないけどね。自分にできることは、闘争心を持ってやることだと思う」

 蒸し暑さとは対照的に、頭の中はクールだった。2回先頭で桐敷の2球連続のスライダーを見極めて2ボール。「甘い直球に絞った」。3球目の外角高めに浮いた直球を逃さずに捉えると、先制ソロが左中間席に消えた。

 「2ボールになったところで積極的に打っていこうと思った。とにかく甘い球がきたら、しっかりと振れるようにと心がけていた」

 6月は1本塁打のみに終わり、月間打率・244と低調だった。一転、7月は早くも3発目を数え、月間打率・444(18打数8安打)と好調を維持する。「要因は本当にない。今月はいい数字が残っているかもしれないけど、打席での感覚や考え方は変わっていない」。打撃については多くを語らなくても、暑さに負けるどころか、動きに切れが増している。

 織り姫とひこ星の再会から一夜明けると、助っ人と秋山がついに出会う。佐々岡監督は、きょう8日の中日戦で秋山を昇格かつ先発起用させると明言した。打順は3番が最有力。マクブルームは3、4番でのタッグを見据えながら、「間違いなく素晴らしい選手。彼のような選手がチームに加われば戦力になる。彼が来るのが楽しみ」と合流を心待ちにした。

 前夜は2安打のみ。この日も8回までの得点はマクブルームのソロのみと、決して打線の状態が上向きなわけではない。4番としてナインを鼓舞し続けているマクブルームは「とにかく闘争心を持って、一試合一試合やるだけ」と言葉に力を込めた。4位転落を阻止し、2位・巨人とは2ゲーム差。短冊に願いを書き加えられるのであれば、新たな3、4番で相乗効果が生まれますように――。(河合 洋介)

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2022年7月8日のニュース