ソフトバンク“ブルペンデー”不発 プロ初登板・中村亮1回3失点「緊張した」

[ 2022年7月8日 04:45 ]

パ・リーグ   ソフトバンク2-5楽天 ( 2022年7月7日    楽天生命 )

<楽・ソ>7回、西川に適時二塁打を打たれた中村亮(右、左は渡辺)(撮影・沢田 明徳)
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 首位ソフトバンクは7日、2位の楽天に2―5で敗れ、コロナ禍からの活動再開後、初黒星を喫した。右肘付近に違和感がある千賀の回復が遅れ、代役で先発した大竹耕太郎投手(27)が3回0/3で2失点(自責1)で降板。ブルペンデーとして5投手をつぎ込み、プロ初登板の中村亮太投手(24)は1回4安打3失点で洗礼を浴びた。連勝は3で止まったが、主力を欠きながらゲーム差はまだ2・5ある。切り替えて今日からの日本ハム3連戦に臨む。

 七夕の夜、勝利を願った鷹党の祈りは届かなかった。今季初のブルペンデーを試みたが、先発・大竹耕が序盤に崩れるなど、連勝は3でストップ。藤本監督は投手交代のタイミングを猛省した。

 「(大竹耕は)3回で5キロもスピードが落ちていたので、4回どうしようかというところで、頭から(交代)でも良かったかな。そこは僕の反省点です」

 左腕は3回0/3を3安打2失点で2敗目。3回1死から岡島、炭谷に連打を浴びた。バッテリーミスもあり二、三塁。西川の打球は三塁へのゴロとなったが、周東の捕球ミスで先制点を献上した。4回も無死一、二塁と走者をため、無念の降板となった。

 「前回登板の反省を踏まえて、カーブ、チェンジアップをうまく使うことはできたと思うが、打たれてしまったボールは全部甘くなってしまった」

 今季2度目の先発。当初登板予定だった千賀が右肘の張りで登板を回避し、巡ってきたチャンスだった。しかし、新型コロナに感染した和田の代役で先発した前回6月27日のロッテ戦同様、前半で降板。「チームに申し訳ない」と肩を落とした。

 2日に支配下登録されたばかりの中村亮は1軍の洗礼を浴びた。4番手として7回に登板したが、4安打を集中され3失点。「緊張した。2軍では振ってくれていた低めのボールを見逃された」とうなだれた。指揮官は「初めての登板で球も高かった。そこは渡辺陸も“もっと低く”とかジェスチャーも欲しかった」と育成出身バッテリーに成長を求めた。

 打線は楽天先発の岸に7回まで2安打無得点。3度の併殺を喫し、二塁すら踏ませてもらえない内容に「四隅にしっかり投げてきて、岸には完敗やね」と白旗を揚げるしかなかった。

 それでもコロナ禍の影響で主力を欠く中、西武、楽天との遠征4試合で3勝1敗。藤本監督は「十分です。そんなに悲観することはない。明日から日本ハム戦でしっかりと戦うだけ」と前を向いていた。 (福井 亮太)

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