巨人6連敗でOP戦最下位…小林本塁打含む3安打も原監督「なかなかチーム力は上がってきていない」

[ 2022年3月13日 05:30 ]

オープン戦   巨人2―10オリックス ( 2022年3月12日    京セラD )

<オ・巨>8回、ベンチで戦況を見つめる原監督(撮影・坂田 高浩)
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 オープン戦とはいえ、内心は穏やかではないだろう。前日のオリックス戦を体調不良のために欠場し、この日に復帰した巨人・原監督は「なかなかチーム力というのは上がってきていないのでね」と淡々と振り返った。

 6連敗で2勝7敗1分けとなり、単独最下位に転落。投手陣が12安打で10失点した。四球で出した3走者が全て生還し、桑田投手チーフコーチは「四球が絡みますね。走者を出しても粘っていく。もう一回、再確認する」と指摘した。

 打線は1番に坂本を据えるオーダーを組み2試合連続の2桁安打となる10安打を放ったが、得点はソロ2発による2得点のみ。好機で一本が出ず、10残塁を喫した。チームの得点圏打率・105は12球団ワースト。オリックスは7本の適時打があり、原監督は「好対照だよね」と嘆いた。守っても3失策を記録した。

 数少ない好材料は前日から1軍に合流した小林だった。「8番・捕手」で先発出場。6回に左越えソロ本塁打を放つなど、オープン戦ではチーム初の3安打をマークした。1月に新型コロナウイルスに感染して出遅れ、巻き返しへ「やるしかない。まだまだやるべきことはたくさんある」と引き締めた。

 オープン戦は残り7試合。開幕に向け、指揮官は「ペナントレースにしっかり照準を合わせるというところが大事」と前を向いた。(川島 毅洋)

 ▼巨人・中田(2回に2号ソロ。オープン戦打率・333と好調を維持)しっかり捉えることができたし、久々に真っすぐを狙って、しっかり振り抜けた。いい意味で凄く打席の中で考えられている。

 ≪60年以降最下位5回≫60年以降、海外チームとの対戦を除き、巨人がオープン戦終了時に最下位に沈んだのは72、92、08、17、20年と5度。うち原政権下では08年2勝10敗3分け(勝率・167)、20年2勝10敗4分け(同・167)と2度ある。ただし、レギュラーシーズンでは08年は2位阪神に2ゲーム差、20年は同じく阪神に7・5ゲーム差をつけ優勝。オープン戦での不振を覆している。

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2022年3月13日のニュース