開幕スタメン任せんしゃい!ソフトバンク・ガルビス、遊撃で守備力アピール 指揮官「いろいろ守らせたい」

[ 2022年3月13日 05:30 ]

オープン戦   ソフトバンク5―11ヤクルト ( 2022年3月12日    神宮 )

<ヤ・ソ>2回、塩見の遊ゴロをさばくガルビス(撮影・島崎忠彦)
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 ソフトバンクの新外国人、フレディ・ガルビス内野手(32)は12日、ヤクルトとのオープン戦で来日初スタメン出場した。遊撃の守備では2回にランニングスローを披露。メジャー仕込みの華麗な守りを見せた。2番に入った打撃は2打数無安打だったが、初回の第1打席で左翼ポール際にきわどい大ファウルを放ち、メジャー通算109本塁打のパンチ力も見せた。

 神宮が沸いた。2回1死二塁の守り。ガルビスは塩見の詰まったゴロに前進し、柔らかいグラブさばきで捕球した。リズミカルなステップでランニングスロー。流れるようなプレーにスタンドからは拍手が起こった。

 「守備は悪くない。体の状態も、感覚も良い。これは調整なので日々、上げていかないと」。肩に自信があるからこそインフィールドラインの後ろと深い位置に守り、事もなげに見せたランニングスロー。1メートル78、86キロと決して体格は大きくないが、グラウンドでの存在感は絶大だ。

 実績が堅守を証明している。12年にフィリーズでメジャーデビューし、15年に遊撃のレギュラーを奪取し、ゴールデングラブ賞にもノミネートされた。16~18年はナ・リーグ遊撃手の最高守備率をマーク。メジャーでも屈指の守備職人だった。

 一方、打席でも見せ場をつくった。相手先発は左腕・石川。初回に来日初めて右打席に入った。カウント1―1からの106キロカーブを引きつけて振り抜く。高い弾道の打球は左翼ポールへ向かって飛んだが、わずかに切れた。メジャー109発のパンチ力を示した推定飛距離120メートルの特大ファウルに「1打席目は良いコンタクトができたので続けていきたい」と納得。この打席で空振り三振に倒れるなど2打数無安打に終わったが、志願した5回の第3打席では四球で出塁。「(日本の投手は)球種をミックスしながら投げてくるので研究しないといけない」と前向きに話した。

 藤本監督は「いろいろ守らせたい。セカンドもやってもらう」と幅広い起用を考えている。今宮との遊撃争いについては「今宮は2番に入れたらチーム打撃ができる。悩みですね」と開幕まで熟考を重ねていく。

 ナインから「ガルちゃん」と新愛称で呼ばれ、すでに溶け込んでいる助っ人。「仲間が応援してくれているのはうれしい」。4日の来日から調整期間がまだ短いだけに、100%の状態が楽しみだ。(福井 亮太)

 ◇フレディ・ガルビス 1989年11月14日生まれ、ベネズエラ出身の32歳。06年にフィリーズと契約し、12年にメジャーデビュー。パドレス、ブルージェイズ、レッズを経て昨季はオリオールズとフィリーズでプレー。メジャー通算1102試合出場、966安打、109本塁打、426打点、打率.246。1メートル78、86キロ。右投げ両打ち。

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2022年3月13日のニュース