阪神・ケラー 初シート登板で試運転完了 矢野監督「スアレスの穴埋めるようなボールはあるんじゃないか」

[ 2022年3月13日 05:30 ]

右足を高く上げる阪神・ケラーの投球フォーム(撮影・成瀬 徹)
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 試運転は完了だ。10日に練習合流した阪神の新助っ人・ケラー(前パイレーツ)が12日の中日戦前に初のシート打撃に登板。打者8人に対して33球を投げ、15、16日のソフトバンク戦が見込まれる実戦登板への準備を整えた。

 「久々に打者と対戦しましたけど、決して悪くない、むしろ良かったと思っています。肩と肘、体は問題なかったし、真っすぐの制球がなかなか狙ったところにいかなかったけど、それ以外は全体的には良かった」

 初めて甲子園のマウンドで投げ、端正な顔に笑みを浮かべた。江越、小幡、熊谷と対戦して安打性3本を許したものの、安定感のある投球内容。軸となる直球、カーブに加え、新たに習得したスライダーとカットボールの中間の「スラッター」で江越を空振り三振に仕留めるなど、ポテンシャルの片りんを示した。

 「カーブとちょっと軌道も違うので、打者の目線を変えるという意味でも有効的な球種になると思う」

 試投段階のため本来の球威ではなかったが、最速159キロを誇る期待の新守護神候補。熱視線を送った矢野監督も「投げている球を見ても、スアレスの穴を埋めるような一個一個のボールはあるんじゃないかなというふうに思う」と期待を口にした。デビュー戦は目前。博多でベールを脱ぐ日が待ち遠しい。

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