清原和博氏「過去は変えられないけれど、未来は変えられる」 福島での講演会で努力の大切さ訴え

[ 2022年3月13日 17:17 ]

白河市で講演を行った清原和博氏
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 西武や巨人などで活躍した清原和博氏(54)が13日、福島県白河市の白河文化交流館コミネス大ホールで「復活!!その先へ…」と題した特別講演会を行った。

 地元の公益財団法人白河青年会議所が主催。清原氏は「実はめちゃくちゃ緊張している。(PL学園での)甲子園の1年生での初打席、プロの初打席と同じくらい緊張している」とあいさつし、壇上では司会者の質問に答える形で話を進めた。

 野球を始めた少年時代から半生を振り返り、客席にいた野球少年や指導者にメッセージも。「(試合でも)緊張してバットが出てこない。それで悔しくて練習した。9が悔し涙、1がうれし涙だった」と振り返り「でも、努力は必ず報われる。報われないことの方が多いかもしれないが、報われることは必ずある。それが次の努力につながる。気持ちの切り替えが大事。まぐれはない。努力した分だけ結果が出る。くじける、頑張る、結果が出る。その繰り返しだと思う」などと強く訴えた。

 立ち上がって自ら技術面の説明を行うシーンもあり、「バットは短く持って」「打撃で一番大事なのはタイミング」「素振りは大切」「道具を大事に」「基本はセンター返し」などとアドバイス。指導者には「第一に子供の安全を考えて、大人の不注意でのケガは防いでほしい」などと話した。

 自身が覚醒剤取締法違反で有罪判決を受けた経験から「自分は一度、道を外れた人間。人生で大失敗していますから」と清原氏。「でも、何度でもやり直しはできると思う。過去は変えられないけれど、未来は変えられる」。今回の講演は当初、2月中に予定されていたが、コロナ禍の影響でこの日に。東日本大震災の被災地である福島に、3・11から2日後に訪れることになった清原氏は「今日も震災のことを考えながら来た。呼んでいただいて感激しているし、感謝しています。一生忘れられない日になった」。

 座右の銘には「辛抱」を挙げ「辛い、を抱きしめようと思って生きている」。最後に「夢」を聞かれると「いつまでも野球に携わっていたい。息子2人が野球をやっているので、息子たちとずっとキャッチボールをやり続けたい」と話し、大きな拍手を浴びていた。

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2022年3月13日のニュース