巨人ドラ5・岡田 小2から1日1000スイングで培った土台が「間違いなく今に生きている」

[ 2022年1月20日 05:30 ]

素振りをする巨人・岡田(撮影・河野 光希)
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 【22年度球界新士録(5)】桁違いの練習量をこなしてきたからこそ今がある。父・雅靖さんから課されたノルマは「1日1000スイング」。岡田は小2から休むことなく、それも1・3キロのマスコットバットを振り続けた。

 「最初の方はバットに振られてました(笑い)。とにかく振っていました。今より振っていますね」

 練習漬けの毎日だった。スイング以外にもトレーニングはハード。3階建ての実家の階段を使い、階段ダッシュを1日100本走っていた。「父が仕事から(午後)6時ぐらいに帰ってくるので、それまでにトレーニングを終わらせて。そこから素振り。遊ぶ時間はなかった」と当時を懐かしんだ。夏休みでも猛練習。中学生になっても、クラブチームの練習日以外は継続。寮生活で実家を離れるまで続け、龍谷大平安、法大と名門でレギュラーを獲得し、プロへの道を切り開いた。

 小学校3年までは柔道にも取り組み「柔道は1対1の勝負。絶対負けないという気持ちや精神力は身についた」と強い精神力を養った。故障に強い丈夫な体もつくり「大きなケガもしたことない」。県大会で優勝するほどの実力だったが「一番は野球が好きだった」。野球一本に専念するために「次の大会で優勝したら柔道をやめる」と宣言。見事に有言実行し、4年からは球道を歩んできた。

 「小さい時にやったトレーニングが間違いなく今に生きている」と遠投120メートル、50メートル走6秒0の高い身体能力を誇る外野手に成長した。19日に22歳の誕生日を迎え「野球を頑張ってレギュラーを」と誓った岡田。頑丈な土台の上に技術を重ね、プロでの結果が恩返しになる。(小野寺 大)

 ◇岡田 悠希(おかだ・ゆうき)2000年(平12)1月19日生まれ、愛知県出身の22歳。小1で野球を始め、八本松中では府中広島2000に所属。龍谷大平安では1年春からベンチ入りし2年センバツ4強。法大では3年秋にリーグ戦デビューし、通算29試合で打率.250、4本塁打、12打点。1メートル83、84キロ。右投げ左打ち。

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