阪神・矢野監督 サイン盗み疑惑騒動に改めて「絶対やってない」、監督会議でフェアプレー精神を確認

[ 2022年1月20日 05:30 ]

12球団監督会議

昨年7月6日の対戦で、二走・近本の動きに関して、話し合うヤクルト・高津監督(左)と阪神・矢野監督
Photo By スポニチ

 阪神の矢野燿大監督(53)が19日、12球団監督会議でフェアプレーの徹底が議題に上がったことを受けて熱弁。谷本修球団副社長(57)の働きかけで議題に加えられたことを明かし、改めてフェアプレー精神を強調した。

 「去年、ウチのヤクルト戦でヤクルト側から見れば疑わしい行為があったというので、俺らは絶対やってないんだけど、それに俺らも反応して、もめるみたいな感じになって。俺らは絶対にやっていない。最初にそれを伝えさせてもらったけど、結局その後もいろんな話が出て。谷本さんにも球団からNPBの方に言ってもらって」

 きっかけは昨年7月6日ヤクルト戦。5回攻撃中に二塁走者・近本の腕の動きが不自然だとヤクルト側から指摘があったことを発端に、観客の前で両軍が大声でののしり合う展開となった。谷本副社長はヤジの応酬が「サイン盗み疑惑騒動」を助長し、さまざまな臆測を呼んだ原因となった点を、昨年からリーグ側に熱心に訴えてきた。それが届き、今回の監督会議で再確認される形となった。

 谷本副社長は「ヤジの応酬などのコントロールについて、シーズン中もリーグには申し入れはしていました。一方で“タイガースは1軍でもファームでもやっている”みたいなうわさが広がっていましたので。それについては杵渕さん(セ・リーグ統括)も“SNSでいつまでも誹謗(ひぼう)中傷がなくなっていないので再度確認させてもらいます。心ないヤジ、特にサイン盗み云々(うんぬん)のヤジは厳に慎みましょう”とおっしゃっていただいたので、12球団で確認いただいたことは良かった」と話した。

 「全員、正々堂々と22年を迎えたいというのがあった」と矢野監督。どこよりもフェアに戦い抜く覚悟を示した。(山添 晴治)

続きを表示

2022年1月20日のニュース