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最速142キロのスーパー中学生は40校以上の勧誘受け明秀学園日立へ 1年生近藤悠人が狙う聖地デビュー

[ 2022年1月20日 22:33 ]

藤川球児氏の直球を理想に掲げる近藤(撮影・柳内 遼平)
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 昨秋の関東大会で初優勝し、今春のセンバツ出場が確実な明秀学園日立(茨城)が19日、高萩市内のグラウンドで行われた練習を公開した。最速142キロ右腕・近藤悠人(1年)はブルペンで80球を投げ込み「良い調子なので、このまま維持して頑張っていきたい」と笑顔で語った。

 1メートル73、89キロのがっちりとした体をスムーズに体重移動していく。近藤が高いリリースポイントから白球を弾くと、捕手のミットは高く鳴った。直球と同じフォームから鋭く変化するスライダー、落差のあるカーブなど豊富な変化球も武器だ。公式戦で登板がない「秘密兵器」はセンバツデビューに照準を合わせている。

 宮城仙北ボーイズでプレーした中学時代に142キロを計測した「スーパー中学生」。甲子園優勝経験のある複数の名門校など40校以上からオファーが届いた。数ある選択肢の中から故郷の岩手から遠く離れた明秀学園日立を選んだ。近藤がまだ無名だった中学1年時に明秀学園日立の金沢成奉監督から最初のオファーを受けていた。「やっぱり一番最初に声をかけてくださった監督の下でやりたいと思った」と振り返る。

 茨城で待っていたのは厳しい練習と夏の暑さだった。ランメニューでは設定されたタイムをクリアできない。夏に行う往復20本のポール間ダッシュが嫌でたまらなくなり、一時は野球をやめることも考えたが「送り出してくれた親のことを考えると頑張ることができた」と食らいついた。

 ハードな練習に慣れてきた昨秋。体重は入部時より3キロ痩せて体に切れが出た。強じんになった下半身は変化球の制球力アップを生んだ。小さな変化も見逃さない指揮官は明治神宮大会で近藤を初のベンチメンバーに抜擢した。登板機会はなかったが、広陵(広島)との接戦をベンチで見守り、全国レベルを肌で感じた。

 正月は地元・岩手に帰省。母・真由美さんお手製のいくら入りのお雑煮を食べ「地元の味がした。また帰りたくなりました」と笑ったが「頑張っている姿を地元の方にテレビで見てもらいたい」とたくましくなった顔で言った。

 投手陣は大黒柱のエース右腕・猪俣駿太(2年)、最速140キロ左腕・石川ケニー(2年)や成長著しい右腕・岡部真之佑(2年)らタイプの異なる投手が揃う。センバツのベンチ入りを見据え「球の質が良くなっている。真っすぐで押せるところを見せていきたい」とアピールを誓った。(柳内 遼平)
 
 ◇近藤 悠人(こんどう・はると)2005年5月6日生まれ、岩手県一関市出身の16歳。小3で涌老野球クラブで野球を始める。花泉中では宮城仙北ボーイズに所属。明秀学園日立では1年秋の明治神宮大会からベンチ入り。50メートル走7秒0。遠投100メートル。1メートル73、89キロ。右投げ右打ち。

 ▼(憧れは阪神などで活躍した藤川球児氏) 小学校の時にテレビで見て「これが理想だ」と思った。リリースを前にすることが伸びる直球を投げるコツだと思います。
 

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