北九大 快勝で神宮王手 4番・木村「どうにかしよう」有言実行の勝ち越し打

[ 2021年10月31日 05:30 ]

九州大学野球選手権第1日   北九大10-3日本文理大 ( 2021年10月30日    北九州市民 )

第28回九州大学野球選手権大会<日本文理・北九州>7回無死一塁、右中間越え適時二塁打を放った北九大・木村はガッツポーズをする(撮影・中村 達也)
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 開幕し、準決勝2試合が行われた。北九大は日本文理大に10―3で勝ち、2年ぶりの決勝進出。同点の7回に木村颯外野手(そう、3年)の勝ち越し二塁打などで突き放した。31日の決勝に勝てば初の明治神宮野球大会(11月20日開幕)出場が決まる。九産大は8―1で宮崎産経大を下した。

 北九大が悲願の神宮初切符に王手をかけた。1―2の5回に新原隆也(3年)の大学公式戦1号の2ランで1点をリードしたがすぐに追いつかれ、勝負の行方が分からなかった3―3の7回。無死一塁で、4番・木村がヒットエンドランのサインで右中間を破る勝ち越しの適時二塁打。この一打が流れを引き寄せ、この回4点を奪って勝負を決めた。終わってみれば17安打で10得点の快勝だ。

 九州六大学の今秋リーグ戦で13打点をマークした勝負強さが魅力の主砲。一塁走者だった吉田とは直前の守備のときに「次の回にどうにかしよう」と話し合っていた。二人で会心のヒットエンドランを決め、「ずっと練習してきた。それが生きた」と胸を張った。

 熊本・九州学院高でヤクルト村上の1学年後輩になる。セ・リーグ優勝の原動力となった先輩は「憧れです。一緒にプレーしたことは誇り」。昨年末、村上が母校で自主トレした際には「どうや、調子は」と声を掛けられ刺激になった。

 チームは過去2度、決勝で敗れ神宮切符を逃している。三度目の正直へ、31日に2年前の決勝で敗れた九産大と激突する。 (水口 隆博)

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2021年10月31日のニュース