俺も“藤本チルドレン” 来季4年目のソフトB・水谷「恩返ししたい」 指名の指揮官に白星&ブレーク約束

[ 2021年10月31日 05:30 ]

吉本亮3軍打撃コーチから指導を受ける水谷
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 リチャードに続く“藤本チルドレン”は俺だ!ソフトバンクの水谷瞬外野手(20)が30日、4年目となる来季に懸ける意気込みを語った。俊足強打を誇り、今季2軍で自己最多69試合に出場した有望株。この日は福岡県筑後市のファーム施設で行われた3軍練習に参加し、来季のブレークで藤本博史新監督(57)の期待に応えると誓った。

 新監督の期待に応えたい。水谷はその思いを強くしていた。藤本監督が前日29日の就任会見で注目している選手として名前を挙げた有望株は「恩返ししたい気持ちはもちろんある。チームのためにやるのは当たり前だけど一番は自分の仕事をやること。結果としてチームが勝てれば良いと思う。それが恩返し」ときっぱり言った。

 1メートル93、95キロの恵まれた体格を誇る右の大砲候補。父がナイジェリア出身のハーフで身体能力が高い。高卒3年目の今季はウエスタン・リーグで69試合に出場。俊足強打が売りで、打率・276、29打点、4本塁打をマークした。東京五輪開催中の中断期間に行われたエキシビションマッチで1軍に呼ばれ、8月10日の広島戦では適時三塁打を放った。

 しかし、公式戦の1軍出場を果たすことはできず少しも納得していない。「結果を見たら、それなりだけど2軍なので。1軍に呼んでもらえないのはまだまだということ」と自己採点した。

 ファームでは常に上を目指し、ベテラン選手から技術を貪欲に吸収した。今季限りで現役を引退した長谷川や明石、高谷に自ら質問に行ったという。「打席での考え方、ボールの待ち方を聞いた。高谷さんにはキャッチャー目線からの話をしてもらった」。トップレベルを知る先輩たちから吸収したものを打撃で生かすべく練習に励む日々だ。

 オフには昨年に続いて松田の自主トレで弟子入りする予定で「冬に何を取り組んで春につなげるかを考えている。冬の課題を収穫できる秋にしたい」と話した。類いまれな飛距離とスピードを武器にブレークへの第一歩を踏み出す。(福井 亮太)

 ◇水谷 瞬(みずたに・しゅん)2001年(平13)3月9日生まれ、愛知県津島市出身の20歳。小学4年から神島田クラブで野球を始め、暁中時代は硬式の愛知津島ボーイズで投手兼一塁。島根・石見智翠館高に野球留学し、高校通算21本塁打。18年ドラフト5位でソフトバンクに入団。1メートル93、95キロ。右投げ右打ち。

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2021年10月31日のニュース