東大、3連勝の立大撃破!堂々打ち合いで逆転勝利 2戦で10点以上は4年ぶり

[ 2021年9月27日 05:30 ]

東京六大学野球第2週第2日   東大7ー4立大 ( 2021年9月26日    神宮 )

<立大・東大>7回2死二、三塁、逆転の2点適時打で盛り上がる東大ナイン(撮影・木村 揚輔)
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 2回戦2試合が行われた。東大は立大に逆転勝ちを収め、今秋初勝利。4番の井上慶秀内野手(4年)が7回の逆転打を含む3安打をマークし、4番手で登板した井沢駿介投手(3年)がリーグ戦初勝利を挙げた。慶大は1点を追う9回に代打・北村謙介内野手(3年)が右越えに同点ソロを放ち、明大と2―2で引き分けた。

 大型連敗を止めて泣きじゃくった春とは違う。たくましさを増した東大ナインは笑顔で、淡々と勝利の儀式を終えた。井手峻監督は「何とかリベンジができた。私も測れないような力を発揮することがある。みんなよく打ちました」と評した。

 連敗を64(3分け挟む)で止めた今春の法大2回戦に続き、今秋は4試合目で初勝利。開幕3連勝を飾っていた立大から勝利を挙げるのは、16年秋以来5年ぶりだった。前日の立大1回戦では5回まで6―1とリードも投手陣が後半に崩れて、6―15で大敗。寮に戻ると、選手だけでミーティングをした。「こういう試合になってしまったけど、途中まではいい展開。明日もみんなで頑張っていこう」と声を掛け合った。

 4番に座る井上慶は「切り替えられていなかった」と前日の敗戦を引きずったが、打席では無心でバットを振った。3―4の7回2死二、三塁から中前に逆転2点打を放つなど3安打の大暴れ。「いい場面で回って来た。一本いっとこうと思い切っていった結果」と、練習で繰り返してきた低い打球をセンター方向に打ち返した。打線は2試合で13得点。2試合で10得点以上は4年ぶりの記録だった。

 3年生エースの井沢は6回途中から救援登板して、3回2/3を1安打無失点でリーグ戦初勝利。先発だった前日は6回に崩れた右腕が51球のリベンジ投球に「春ほどの驚きはない。やりきったなという勝利」と胸を張った。

 春の勝利で自信をつかみ、秋は全員が伸び伸びとプレーする。「4年間、勝てないで終わるんじゃないかというプレッシャーはない。それで(1年間で)2勝目ができたと思う。泣きたかったけど我慢しました。(心で)号泣しています」と井上慶。これまでも、これからもやることは変わらない。東大ナインは一丸で勝利を目指す。(川島 毅洋)

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2021年9月27日のニュース