侍選出御礼!オリ・由伸 楽天斬り7勝で防御率、奪三振合わせ投手3冠 チーム7連勝&単独2位浮上呼んだ

[ 2021年6月19日 05:30 ]

パ・リーグ   オリックス5ー2楽天 ( 2021年6月18日    楽天生命 )

<楽・オ9>「7」勝目のポーズを決め、笑顔の山本(撮影・吉田 剛)
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 エースを証明する104球だった。オリックス・山本が6回2失点(自責1)でリーグトップタイ7勝目を挙げ、防御率2・04、99奪三振と合わせ投手3冠。首位・楽天と1差に迫り、チームをいずれも4年ぶりの7連勝&単独2位に導いた。

 「この3連戦が大事だと思っていて、この初戦だけは絶対に勝ちたいと思っていた。野手の方のおかげですが勝てて良かったです」

 揺さぶられても、動じない。ファウル、ファウル、またファウル。鈴木大に10球、浅村に9球を費やすなど初回だけで31球。それでも無失点で踏ん張り、そこからが山本の凄みだった。相手の“待球作戦”を逆手に取った。

 「当てにくる打撃だったので長打はないなと自信を持って投げた」。2回先頭の岡島を153キロ直球、続く茂木を150キロ直球で2者連続三振。最後は内田を145キロフォークで遊飛。東京五輪に出場する侍ジャパンに内定し、ともに金メダルを目指す浅村に5回に左前適時打を許したが、要所を締めて被安打3の“御礼快投”。「大事な試合で勝つことは絶対に成長になると思う」と振り返った。

 リーグ戦再開となった一戦で、11年ぶりの交流戦優勝の勢いそのままに、首位をのみ込んだ。19日にも同率首位に浮上する。中嶋監督が「勢いではなく、やることをしっかりやる」と言えば、山本も「ここからチーム一丸で首位を目指していく」と呼応した。96年以来25年ぶりのリーグ制覇へ、エースが先頭に立つ。(湯澤 涼)

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2021年6月19日のニュース