5131人が目撃した聖地デビュー打 阪神・佐藤輝が甲子園初打席で適時打 「浮いたボールを逃さずに」

[ 2021年3月9日 13:29 ]

オープン戦 阪神ー広島 ( 2021年3月9日    甲子園球場 )

<神・広> 初回、適時打を放ち、声援に応える佐藤輝 (撮影・平嶋 理子)                                             
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 背番号8の勇姿を聖地でお披露目した。春季キャンプから大物ぶりを発揮し続けているドラフト1位・佐藤輝(近大)が、広島戦で「6番・左翼」で出場。甲子園での実戦デビューを果たした。初回、マルテの内野ゴロで1点を先制し、なおも2死一、二塁から打席に入ったルーキーは「いい意味で、甲子園だからといって力むことなく。いつも通りにプレーしたいと思います」の言葉通り、フルカウントからのスライダーを右前に弾き返し、2点目を挙げた。

 「追い込まれたけど、最後に浮いたボールを逃さず捉えることができた。追加点を取ることができて良かったです」

 初舞台には強い。2月の宜野座キャンプでは初の対外試合となった9日の日本ハム戦でいきなり右越え2ラン。オープン戦初出場の今月5日のソフトバンク戦では、開幕投手内定の石川から第1打席に左越えソロを放った。節目の試合で輝くあたりもスター性十分。甲子園デビュー戦での一発となれば、80年3月19日西武戦の岡田彰布以来の快挙となる。

 上限1万人の甲子園のファンの視線も佐藤輝に集まった。近大時代の19年4月27日の京大戦以来、約2年ぶりの甲子園でのゲームだった。「(無観客の)キャンプでは佐藤輝も含めてなかなか見てもらうことができなかったので、俺らも楽しみ」と矢野監督も期待した通りのタイムリーデビューだった。

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2021年3月9日のニュース