ロッテ・平沢がオープン戦1号 震災経験も野球を続けられた感謝の思い「野球で恩返ししたい」

[ 2021年3月9日 17:27 ]

オープン戦   ロッテ2―3楽天 ( 2021年3月9日    草薙 )

<楽・ロ>8回無死、ソロ本塁打を放つ平沢 (撮影・白鳥 佳樹) 
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 ロッテ・平沢が8回先頭の打席で、高田萌の145キロ直球を捉える右越えのオープン戦1号ソロを放った。

 「打った感じはよかった。風もフォローだった」

 この日は6回の二塁守備から途中出場。打撃で軸足となる右足が折れてしまう癖を練習で改善し、即結果に繋げた。昨年10月に手術した右肘は「痛いが言い訳には出来ない」と守備でも安定したプレーを見せた。

 11日で東日本大震災発生から10年の節目。平沢は当時中1で、宮城県多賀城市の自宅で経験した。練習グラウンドは津波で流され、1週間は停電が続いた。自身も被災者だが、周囲の励ましと期待の中で、野球を続けられた。仙台育英からドラフト1位でロッテ入団し、6年目。「10年はあっという間」と振り返り、「時間が経つと風化するが忘れてはいけない。野球で恩返ししたい。野球が出来る喜びを噛みしめたい」と引き締めた。

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2021年3月9日のニュース