筑波大の「半袖王子」山田拓朗が151キロ 憧れはスポニチ大会で好投したあの投手

[ 2021年3月9日 19:13 ]

オープン戦・東洋大戦で自己最速の151キロを投じた山田拓朗投手(撮影・柳内 遼平)
Photo By スポニチ

 首都大学野球リーグの筑波大は9日、茨城県常総市の石下球場で東洋大とオープン戦を行い、0―0で引き分けた。

 9回に4番手で登板した山田拓朗投手(1年=川越東)は1回無安打無失点で2三振の好投。威力抜群の直球は自己最速を3キロ更新する151キロを計測し「(エース左腕・佐藤隼輔の最速151キロに)並べてうれしい」と笑顔を見せ、筑波大入学時は141キロだった球速アップに「ここまで急に上がるのはびっくりです」と話した。
 川越東から一般受験で入学した秀才は充実したトレーニング施設を備え、動作解析の第一人者・川村卓監督が率いる筑波大野球部で大きく成長を遂げた。

 球速を出すことに意識が向き、力みがあったという投球フォームをリリースだけ力を入れる形に修正。入学後の約1年で最速が10キロアップし「川村先生にフォームを見ていただいて(フォームを)直したことが大きい。上手く力感を抜いて投げることができるようになった」と言う。

 この日の常総市は最高気温13度。試合が進むにつれ、気温は下がったが、最終回に半袖で登板。季節外れの着こなしは憧れを抱く東京ガスの高橋佑樹投手(川越東―慶大=23)の影響だ。

 川越東の2年時に指導を受けたOB・高橋のスタイルを取り入れ、投球時はどんなに寒くても半袖。「入りは高橋さんですけど、意外と投げやすかった。半袖になったら球が速くなると言い聞かせています」と笑う。「半袖の本家」高橋は本日開幕のスポニチ大会のHonda鈴鹿戦で先発し、7回3失点で勝利に貢献した。

 今年初の実戦で結果を残した“半袖王子”に川村監督は「真っすぐの威力があって楽しみ」と評価。リーグ戦での活躍が期待される。

続きを表示

2021年3月9日のニュース