ツインズ・マエケン 2度目のOP戦登板で3回を41球、1安打4Kの無失点「かなり仕上がってきた」

[ 2021年3月10日 05:34 ]

ツインズの前田健太
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 ツインズの前田健太投手(32)は、9日(日本時間10日)のオリオールズ戦でオープン戦2度目の登板。オリオールズは右打者が得意な前田に対し、7人の右打者を並べる公式戦ではありえないラインナップだった。

 初回はセドリク・ムリンスを捕ゴロ、トレイ・マンシーニを空振り三振、ライアン・マウントキャッスルを一邪飛と12球で三者凡退の順調な滑り出し。2回はオースティン・ヘイズに中前打、カルロス・サンチェスの投ゴロ失などで2死1・2塁のピンチを迎え、8番タイラー・ネビンにフルカウントとなったが、スライダーで遊ゴロに討ち取った。3回はライアン・バノンを空振り三振、2巡目となる1番ムリンスを二ゴロ、2番マンシニを空振り三振と10球で三者凡退。3回41球を投げて、ストライクが31球。被安打1、4奪三振、無失点だった。本人が「かなり仕上がってきた」という納得いく投球。最速は93マイル(約149キロ)だった。

 試合後の一問一答は以下の通り。

 ――今日のピッチングについて。
 前回より良くなっていたし、かなり仕上がってきたと思う。

 ――スライダーが多かった。
 右打者にはスライダーを投げることが多くなる。今日は決まらないのがたくさんあって、修正をするためにたくさん投げた。ストライクゾーンには投げられるけど、三振を取る感覚をちょっとずつ取り戻していかないといけない。

 ――左打者が2人だけ。
 感覚も良かったし、前回チェンジアップが良くなかったけど、そこも修正できた。

 ――2回のエラー。
 エラーは良くないんですけど、グローブがまだ新しくて硬かった。グローブのせいにしておきます。

 ――次回の課題。
 もう少し細かいコントロールを仕上げて、打者を抑える感覚を取り戻していきたい。三振を取りに行くときに、しっかり決めきれるよう精度を上げてたい。

 ――手ごたえを感じている部分は。
 4シームの改善に取り組んでいて、良い感覚が出てきている。数値的にも良くなっている。

 ――2回の先頭打者に2-2から2シームを投げた。
 (右飛に)討ち取ったボールですね。打者によってですね。わざわざ2シームが得意な打者に投げる必要はない。2シームが有効なら投げていく。あの打者は最後スライダーが頭にあったので、インコースで勝負できたのは良かった。

 ――カッターは投げているか。
 今日は投げていない。もういいかなと思っている部分もある。こだわりすぎないようにしている。スライダーで代用できればと。

 ――2シームは。
 高めに投げられれば有効だとは思うが、難しいのでベルト付近で良いかなと。高めは4シームで投げていく方が楽。今はホップ成分が多く出る4シームを目指している。高めは4シームで空振りを取れるようなボールにしたい。

 ――スライダーの投げ分け。
 意図して投げる時もあれば、意図しない曲りになる時もある。チャートで見ると幅があって、横に大きく曲がったり縦に落ちたり、たまにジャイロ回転で逆に曲がって、シュート気味に落ちることもある。基本、横、斜め、縦みたいな感覚で、あとは2球続ける時は同じ速度にならないよう心掛けている。それと横に曲がった方が空振りしてくれる打者と、縦に落とした方が空振りしてくれる打者がいるので、打者を見ながら投げ分けます。

 ――4シームの質。
 実際にホップはしないけど、伸び上がっているような数値が出れば。ボールは基本沈むんですけど、まっすぐの沈む数値ができるだけ低くなるようにしています。僕はもともと4シームがシュートするタイプ。それとこっちに来てから4シームの数値が悪くなってきていた。もう一度見直して改善しないといけない。きれいな縦回転のボールを目指しています。

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2021年3月9日のニュース