阪神・加治屋 本拠地初登板で快投「思っている以上に投げやすい球場でした」 2試合連続セーブ

[ 2021年3月9日 18:27 ]

オープン戦   阪神6ー4広島 ( 2021年3月9日    甲子園 )

<神・広>阪神4番手の加治屋(撮影・北條 貴史)
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 再起を期す男にとって、心に響く声援だったはずだ。ソフトバンクを戦力外となり阪神に入団した加治屋が、本拠地初登板で快投を披露した。

 2点リードの9回に登板し矢野、羽月を打ち取ると、最後は正随を139キロのフォークで空振り三振。6日に続くオープン戦2試合連続セーブは、甲子園のファンにこれ以上ない“自己紹介”となった。「タイガースに来て初めての甲子園での登板だったので、少し緊張感のある中で試合に入りましたが、自分の思っている以上に投げやすい球場でしたし、タイガースファンの皆さんの前で良いパフォーマンスができて良かったです」。登板後のコメントに人柄がにじんだ。

 今春は紅白戦も含めて2月から計5試合に登板しすべて無失点。リーグ屈指の安定感を誇るブルペン陣に食い込むべく、猛アピールを続けている。梅野、岩貞、秋山らチームの中核を担う面々と同世代。何より、18年にはソフトバンクで72試合に登板した鉄腕だ。常勝軍団でもまれた経験をタテジマで生かす。長年エースを務めたメッセンジャーが背負った「54」をまとう29歳が底力を見せている。(遠藤 礼)

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2021年3月9日のニュース