イチロー氏 マリナーズ紅白戦に出場!左飛に倒れ本気で悔しがる「本能ですから」

[ 2021年3月9日 02:30 ]

紅白戦で打席に立つマリナーズのイチロー氏
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 マリナーズで会長付特別補佐兼インストラクターを務めるイチロー氏(47)が7日(日本時間8日)、アリゾナ州ピオリアで行われているキャンプで紅白戦に出場。背番号51のユニホームを着用し、現役時代さながらの勇姿を披露した。

 新型コロナウイルスの感染拡大防止のために練習参加人数が制限されているため、出場が決まったという。打席に入る際の流れるようなルーティンは健在で、際どい内角球を見逃し「Good eye(よく選んだ)」と叫んで選手、関係者の笑いを誘った。今季の開幕投手の左腕ゴンザレスと対戦し、左飛に倒れると本気で悔しがって周囲を盛り上げ「(バットを持てば)そりゃ負けたくない気持ちになるでしょ。本能ですから」と語った。

 日米通算4367安打(メジャー通算3089安打)のレジェンドは引退から2年近くが経過する現在も全体練習前にケージ内でティー打撃を続けている。「このためにやっているわけではないですが、やっていればこういうときにも対応できる」と涼しい表情。守備では「エリア51」でおなじみだった右翼に就き、同職で中堅を守った48歳のマイク・キャメロン氏とのゴールドグラブ賞コンビも復活した。

 球団公式サイトによればゴンザレスは「(うれしさで)頬が緩みっぱなしだった。笑顔で投球するのは恐らくこれが唯一のことになる」と喜び、スコット・サービス監督は「イチがそれ(紅白戦での打席)を望んでいることを分かっていた。今朝、単にケージ内で打っているだけではなかった。素晴らしいことだ」と称賛。イチロー氏が現役選手を差し置いて話題をさらった。

 ≪現役引退後も「プレーヤー」≫イチロー氏は19年3月の現役引退後も「プレーヤー」として野球と関わっている。同12月には草野球チーム「KOBE CHIBEN」を結成し、智弁和歌山の教職員チーム「和歌山智弁」と対戦。「9番・投手」でフル出場して完封、打っては3安打と活躍した。直後に「学生野球資格回復制度」の研修会受講を修了し、20年2月に日本学生野球協会が資格回復を認定。同12月に智弁和歌山の野球部員を指導し、フリー打撃の実演では柵越えを連発。変わらぬ打棒で周囲の度肝を抜いた。

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