“私が独立リーグの球団職員になるまで”夢を叶えたBC神奈川の広報・中村もとさん

[ 2021年3月3日 13:13 ]

20年から参入したBC・神奈川で広報を務める中村さん(撮影・柳内 遼平)
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 独立リーグ・ルートインBCリーグの神奈川フューチャードリームスが2月22日、神奈川県藤沢市の球団事務所で新入団選手の発表会見を行った。初々しい新人選手の初仕事を球団広報の中村もとさん(24)が取り仕切った。BC・富山と神奈川で広報を務めた中村さんの経験から独立リーグ球団職員の現場に迫る。

 広報は現場とファンをつなげる仕事。昨年の10月27日、神奈川・平塚球場で神奈川と信濃がBCリーグチャンピオンを決める一戦に臨んだ。試合は神奈川が1―0のリードで9回に入り、最後の打者を乾投手兼コーチが三振に斬り、マウンドに歓喜の輪ができた。1年のハイライトとなる光景にも中村さんは「“どの場面をSNSで配信しようか”“メディア対応をどう進めようか”」と次を考えていた。試合が終わっても広報の仕事は続く。リーグ史上初となる参入1年目での快挙を公式ツイッターなどで配信。動画や画像の投稿は深夜まで続いた。

 “球団職員に必要なものは”の問いに「体力です」と笑う。BCリーグの球団職員は限られた人数で運営を行うため、多くの分野を担当する。メディアへのリリースなど本職の広報のほか、選手の保険契約やイベントのMC、グッズ製作などを経験。休日に携帯電話が鳴ることもしばしばで、デーゲームの日は午前5時に起床する多忙な日々にも「色々な経験を積むことができる。ファンの皆さんに喜んでもらえる仕事がとても楽しい」と笑顔を見せる。

 高校時に地元のBC・新潟へ元ヤクルトの高津臣吾投手が加わったことで中村さんの野球熱は高まった。新潟の試合に通い、球場で味わうプレーの迫力や応援の雰囲気に惹かれ「“この雰囲気を届ける仕事をしたい”と思うようになりました」

 BC球団の職員を目指し、高校卒業後は新潟の専門学校に進学。プロチーム運営課で2年間、イベントの実務経験を積み、卒業後にBCリーグ・富山の採用を勝ち取った。

 広報の仕事は「選手、メディア、ファンの方といったさまざまな人と上手くコミュニケーションを取ることが大切」という。「どの選手が活躍しても嬉しい」と愛着を持つチームはきょう3日に始動。野球を職にする夢を叶えた球団広報が連覇を目指すチームの今を届ける。

 ◇中村 もと(なかむら・もと)1996年3月4日生まれ、新潟県出身の24歳。柏崎常盤高を経て、専門学校のアップルスポーツカレッジを卒業。BC・富山を経て、20年からBC・神奈川の広報を務める。

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