【広澤克実氏―阪神・大山 特別対談(下)】主砲同士、止まらぬ打撃話「“これだ”っていう感覚あった」

[ 2021年3月3日 06:11 ]

<阪神>広澤氏(右)の前でバットを構える大山
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 広澤 キャンプでは途中、ちょっとペースダウンはあったけど、無事に終わって、そして元気そうでよかったです。

 大山 野球ができないような負傷ではなかったので、はい。

 広澤 昨年、あれだけ活躍してプロ野球選手として、ものすごい評価をされたと思う。本人はまだ満足していないだろうけど、なにか変わった?

 大山 キャンプの入り方は変わりました。キャプテンという立場も増えたので、気持ちの部分で違いますね。

 広澤 開幕までの準備は?

 大山 キャンプでは、やりたいことはできたと思っています。個人的には調整もありますが、3月もまだまだ技術だったりレベルアップしないといけないですし、キャプテンとして、いろいろな引っ張り方もありますし、オープン戦をやっていく中で見つけて行きたいですね。

 広澤 昨年の開幕時、ものすごく打撃の状態が良かった。コンパクトだったし、ヘッドスピードがビューって速くなっていた。コロナで開幕が延期している間に、なにか自分の中でつかんだのかな……って見ていたんだけど。

 大山 ありました。最初はスタメンじゃなかったので、試合前に練習できる時間が増えて、ホームでも、ビジターでも新井コーチと室内にこもって、その時に今までと違うような、“これだ”っていう感覚があったんです。

 広澤 先発出場するチャンスがまわってきて、結果が出たのは決して偶然ではなかったんだ。

 大山 毎試合、確認と修正もできていましたし……。

 広澤 具体的には?

 大山 強く振ろうとしたら(腕を大きく振るアクション付きで)“バー”ってなると思うのですが、そうじゃなくて、苦しくというか、(ボールをとらえる瞬間のしぐさを繰り返し)ここを強く……。

 広澤 インパクトまでをね。

 大山 はい。(両腕を10センチくらいの間隔で伸ばして)こう、細いところを通すイメージですかね。

 広澤 私も現役時代にチョコッとつかんだと思えた時に、言葉では説明しづらい独特のイメージがあったんだけど、大山の場合はそういう感じなんだね。

 大山 (再び10センチの間隔で両腕を伸ばして)ホント、ここを、こう通して行くイメージなんです。

 広澤 それで今は、それを取り戻そうとしているところかな。

 大山 一番いいときと比べたら、まだもう少しで、でも昨年1年間やっていけた中で、こういうときはこうやればいいとか、何個か引き出しが増えたので、戻して行けるとは思っています。

 広澤 最終クールの練習を見させてもらっていたのだけど、ノーステップのティー打撃ではきれいに打てているのだけど、フリー打撃では何本かは、まだちょっと前に突っ込んでいるのが見えたので、そういうところも戻していく一つなのかな。

 大山 自分は前に行ってしまうクセがあるので、まったく行かないのは難しいのですが、できるだけ少なくしていくためにティー打撃などで意識を強くしていますね。

 広澤 前に行くことが悪いクセと自覚しているんだ。

 大山 攻めるという部分で前には行かないといけないと思っているので、(バットを握るしぐさで手首をかぶせる動きをしながら)こうならないように、(押し込む感じの動作で)こう行けるように意識しています。

 広澤 軸をどう考えているの。

 大山 イメージでは(ジェスチャーで少し極端に右足を軸に体を回転して)こうなるよりかは、(左足に重心移動するようにしながら回転して)こういう感じですかねえ。

 広澤 すごい極端にいうと右足より、左足……。

 大山 右足重心にしてしまうと、どうしても“受ける”ようになってしまうので、受けるよりはまだ前に行った方がいいと思っています。

 広澤 ということは、じゃあ早く左肩が開かないように意識しているのかな?

 大山 う~ん、とにかく受けるのがイヤなので……。

 広澤 それなら、トップの構えから体重移動してバットを出して行ったときにボールをつかまえるまでに右手をかぶせないようにね。右手首が返らないように押し込むように……。

 大山 (バットで実演しながら)

 広澤 そうそうそう。あっ、すみません、タイガースの4番打者に偉そうに言ってしまいました。

 大山 いえいえ、ありがとうございました。

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