阪神ドラ8石井大　日本一鷹軍団で“ワクワク”腕試し　「新しい経験の方が絶対多い。吸収できるように」

＜阪神＞ソフトバンク戦での好投を誓った石井大

　沖縄での勢いそのままに福岡で“鷹狩り”を狙う。阪神ドラフト8位の石井大（四国・高知）が、5日からのソフトバンクとのオープン戦での好投を誓った。

　「昨年、日本一になっているので。柳田選手だったりとか、本当に球界を代表する選手ばっかりなので。そういう方たちに対してどういう投球ができるのか、どのくらい通用するのかを試して」

　開幕1軍入りを目指す右腕にとって、これ以上ない腕試しの舞台だ。球界屈指の戦力を誇る常勝軍団は高い壁になることは間違いない。一方で自らの現在地、実力を把握するのには最適のマッチアップとも言える。どんな結果になろうとも「新しい経験の方が絶対に多いので、そこを吸収できるように」と一つでも多くの収穫を手に帰るつもりでいる。

　初めてのキャンプでは紅白戦も含めて計5試合で失点は1試合のみ。抜てきされた3人のルーキー投手では抜群の仕上がりで矢野監督の目にもとまった。現在も対外試合で3戦連続無失点と猛アピールを続けており、ハイレベルなブルペン陣の一角に加わろうとしている。長いシーズンを戦う上でも、得意のシンカーや直球がパ・リーグのパワー投手と対峙（たいじ）しているソフトバンクの打者に通用するのかは、本人にとって貴重な経験値になる。

　「いかに次につなげられるかが大事だと思うので、経験して自分の中で良いものにしていきたい」。“福岡経由”のサクセスロードを突き進む。　（遠藤　礼）