エンゼルス・大谷 356日ぶりファンの前プレー「楽しかったですね」 4年目OP戦で初マルチ安打

[ 2021年3月3日 02:30 ]

オープン戦   エンゼルス4-4ホワイトソックス ( 2021年3月1日    テンピ )

<エンゼルス・ホワイトソックス>引き揚げる大谷(エンゼルス提供)
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 エンゼルスの大谷翔平投手(26)が1日(日本時間2日)、ホワイトソックスとのオープン戦に「2番・DH」で実戦に初出場し、3打数2安打、2得点と好発進した。

 場内アナウンスで名前がコールされるたびに大歓声が上がった。新型コロナ感染防止策として観客の人数制限が敷かれる中、大谷が臨んだ今キャンプの初実戦。4年目で初のオープン戦複数安打を放つと、いずれもプホルスの適時打で本塁に生還した。1864人の観衆の前で躍動した。

 「楽しかったですね、やっぱり。(無観客開催だった)昨年の公式戦よりも公式戦ぽいというか」

 昨季の有観客開催はナ・リーグ優勝決定シリーズとワールドシリーズのみで、大谷にとってファンの前での試合は、昨年3月10日のマリナーズとのオープン戦以来356日ぶり。自然と気持ちは高まった。「野球やっているなという感じがする。打てる、打てないにかかわらず楽しかった。ファウルボール一つとっても盛り上がった」。少年のように目を輝かせた。20年のオープン戦打率は.125。日本ハム時代からスロースターターだったが今年は違う。

 投手としての実戦初登板が4日(日本時間5日)か5日(同6日)になることを明かしたジョー・マドン監督は「このキャンプはずっと(投打で)安定している。昨年は一貫性がなかったが今は違う。彼が今年何ができるのかを今、見せてくれている」と称賛。大谷も「いいペースできている。このまま右肩上がりで、ちょっとずつちょっとずつ上げていければいいかなと思います」と前を向いた。

 グッズを販売する一塁側のチームストアにはファンの行列ができた。一番の注目はもちろん大谷。まずは打者として輝きを放った。

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2021年3月3日のニュース