改めて称賛されるべき 巨人が那覇に設置したPCR検査センター

[ 2021年3月3日 07:30 ]

<巨人沖縄キャンプ>手締めをする菅巨人ナイン
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 今年も約1カ月に及んだプロ野球の春季キャンプが終わった。例年とは異なり、新型コロナウイルス感染拡大の影響から無観客での実施となったが、12球団全てが無事に完走することができた。この間、木下グループの協力を受け、巨人が那覇市に設置している「読売ジャイアンツ・スポーツ健康検査センター」が果たした役割は非常に大きかったと思っている。

 巨人によると、1月27日からキャンプ終了日の2月28日までの33日間で、8314人が同センターで検査を受けたという。使用したプロ野球は8球団、Jリーグも4クラブ。その他、球場スタッフや選手宿舎のスタッフら地元関係者や野球評論家、われわれのような報道陣も利用させてもらった。一日平均で、実に251・9人が利用したことになる。

 県独自の緊急事態宣言を発令している中で、行ったキャンプ。リスクを承知で受け入れる現地に迷惑をかけないという観点からも、この施設の設置は画期的なものだった。地元の医療関係者は「これだけの人数が地元の医療施設で検査を受ければ、医療機関も検査機関も負担となり、それだけで手いっぱいになっていたところもあったはず。ジャイアンツという一つの野球チームが設置した検査センターは非常にありがたいもので、沖縄の現状を真剣に考えてくれた結果だと思っています」と感謝を口にした。

 さらに感心させられたのが「自分たちのことだけでなく、日ごろからお世話になってきた地元への感謝の気持ちを還元したい」(巨人関係者)という考えだ。同センターは春季キャンプ終了後も4月30日まで開業を続け、3月以降に始まっているアマチュアスポーツのキャンプ関係者や、地元の観光産業関連の人々が継続して利用可能となっている。

 野球ファンの間では「アンチ巨人」という言葉もあるが、この施設はそんなプロ野球の球団やスポーツの種目の枠を超え、多くの賛同を得られる素晴らしい取り組みだった。NPBではなく、巨人という一つの球団で、ここまでやってしまう。巨人が「球界の盟主」たる所以を感じた。(記者コラム・川手 達矢)

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