日本ハム・近藤 東京五輪に「出たい気持ちはある」も まずはシーズンに“全集中”

[ 2021年2月4日 05:30 ]

日本ハムのキャンプ訪問した侍ジャパンの稲葉監督(後方)の前で練習する近藤(撮影・高橋 茂夫)
Photo By スポニチ

 まずはシーズンに“全集中”だ。日本ハム・近藤健介外野手(27)は沖縄・名護キャンプ第1クール3日目の3日、シーズンに集中した上で7月23日開幕の東京五輪に臨む考えを示した。この日は侍ジャパン・稲葉監督が視察に訪れる中、順調な調整ぶりを披露。「シーズン第一」をテーマに成績を残すことで、五輪へつなげていく。

 体が動く。走塁にも“切れ”があった。稲葉監督ら侍ジャパン首脳陣が見守る中、近藤はその動きで順調さをアピールした。

 「いい練習ができているし、しっかり体を追い込めている」

 キャンプ3日目。その口ぶりから充実度が伝わってくる。練習の途中には、侍ジャパン・井端内野守備・走塁コーチから声を掛けられた。体の状態や調子の確認。稲葉監督は直接の会話こそなかったが「昨年もチームを引っ張っていた。ファイターズにとっても、ジャパンにも気持ちの強い選手は大事。順調にケガなく開幕を迎えてシーズンを迎えてほしい」と言った。

 初優勝した一昨年のプレミア12で侍ジャパンの中心選手だった近藤。もちろん東京五輪でも有力候補だが、稲葉監督の言葉を受けてこう言った。「(東京五輪に)出たい気持ちはあるし、開催してほしい。でも、まずはシーズンで活躍して、選ばれる成績を残さないといけない」。その上で「代表(入り)のことを考えてシーズンを戦うことはない。チームが勝つためにやっているところを見てほしい」と続けた。

 近藤はしっかり分かっている。チームの勝利を目指してシーズンを戦うことが五輪につながる、と。だから今季こだわりたい数字を聞かれて「勝ち。自分の数字はない。勝たないと面白くないので」と言い切った。

 五輪イヤー。近藤はまずはシーズンに“全集中”する。そしてその先に侍ジャパンの戦いが待っている。(秋村 誠人)

続きを表示

2021年2月4日のニュース