“さすがの”阪神・チェン 初ブルペン25球に矢野監督「ミス少ない」 若虎の弟子入りも歓迎

[ 2021年2月4日 05:30 ]

<阪神宜野座キャンプ>  ブルペン投球のあと、矢野監督(左)と笑顔で話すチェン   (撮影・成瀬 徹)      
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 たとえ半分の力でも違いは明白だった。ロッテから移籍した阪神のチェンがキャンプ3日目で初ブルペン入り。キレのある直球25球で矢野監督をうならせ、若虎の弟子入りも歓迎した。

 「今年初めて入ったということでバランスや感覚を探している段階。(力は)50、60%ぐらいですかね。監督、コーチという立場ではありませんが、私の理解している部分は聞かれたことはアドバイスしていきたい。本当にいい選手が阪神タイガースにはいるので、役に立てるのであれば何でもしたい」

 1月14日に来日後、2週間の自宅待機。投げる、走るという動きは再開したばかりでも、日米通算95勝を積み上げた百戦錬磨に心配は無用だった。報道陣への返答は通訳を介したが、質問は日本語を完璧に聞き取って即答。テレビインタビューの最後には流ちょうな日本語でファンにメッセージを残した。

 「コロナの影響もあるので、みんな無事で、また球場に来てもらえるようにしてもらって。これからも応援よろしくお願いします」

 同じ左腕で弟子入り志願している高橋だけでなく、若虎には聞きたいことが山ほどあるはず。「高橋選手に限らず、他の選手でも何でも聞いてくれるというのは歓迎です」と優しい笑みを浮かべた。日本語で直撃できるのも大きい。矢野監督はブルペンで捕手の真後ろから熱視線。「チェンでええんちゃう? やっぱ格好良かったよ」と3日目の「カッコいい大賞」に指名し、賛辞を並べた。

 「さすがやね。ミスの幅も狭くて、確率も少ない。勝つために来てもらっているし、プラスアルファで選手が見て学べるところもあると思う。日本語もうまいんでね」

 今後は「多くても70~80球くらい」とメジャー流調整で徐々にギアを上げ、今キャンプ中の実戦登板もありそう。もう1人の新外国投手、アルカンタラ(韓国斗山)の来日が未定の中、チームにも若虎にも頼もしい存在となる。 (山添 晴治)

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2021年2月4日のニュース