大分プロ育成野球専門学院が4月に開校 榊原監督の思い

[ 2021年2月4日 10:53 ]

現役時代は広島、ダイエーで活躍した榊原監督
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 関西を地盤にパーソナルジム事業を展開する「ベゼル」(本社・大阪市)が4月に、大分県別府市で「大分プロ育成野球専門学院」を開校する。元広島、ダイエーの榊原聡一郎監督(58)の下、ソフトバンクや巨人などNPB12球団に選手を送り出すことが最大の目標。野球を通した人間育成にも力を入れる。

 別府市に、選手のNPB入りを後押しする学校ができる。4月に開校する大分プロ育成野球専門学院だ。平日は別府球場を拠点に活動。雨天時など週に数時間は、野球に関した座学も取り入れる。榊原監督は「プロに行く選手を輩出するのが第一目標」と話した。ただ、狭き門なのも事実だ。「野球を通した人材育成に力を入れたい」と熱っぽく話した。

 16歳以上を対象に昨年11月に大分県でトライアウトを実施した。今年も開催を予定していたが、新型コロナウイルスの感染再拡大で緊急事態宣言が全国11都府県で発令されたため中止に。オンラインでの面接と3種類の動画提出((1)キャッチボール(2)打撃(3)全力疾走)に切り替え、4月の開校に備えている。  

 2年制と3年制を設定し、4月以降も随時募集している。練習メニューは、榊原監督が広島のコーチ時代の経験を活用する。「まずは取り組む姿勢と体力。これがないと、技術はこなせないです」と体力強化のメニュー中心に鍛える予定だ。同校を運営するベゼルは、パーソナルジム事業を手掛ける企業ということもあり、同社のトレーナーが個々の選手に合ったトレーニングメニューを作成する。今後は日本野球連盟(JABA)に会社登録チームとして申請し、今年中にNPBの育成選手主体のチームと対戦する予定だ。

 NPB選手輩出を目指す一方で、一般企業からのアプローチが容易な「オンラインドラフト」も企画。専用サイトを開設し、学院生の経歴、練習の動画、インタビューなどを掲載する。企業が登録することで閲覧が可能。気になった選手に、オンライン上でオファーできるシステムになるという。榊原監督は「野球にこだわっている会社は多い。通年で見られるようにしたい」と話した。

 働きながら参加できる週末参加型クラブチームを発足させる構想もある。県内外から20人前後を募集し、学院生とともにNPBとの交流戦や大学・社会人とのオープン戦にも参加可能。3月中旬までに説明会・練習会を開催予定。問い合わせは担当の水戸さんまで。(電)080(3939)0792。

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