広島・新外国人のクロン 特守志願の三塁もいける! 起用法も拡大、佐々岡監督「実戦でどんどん」

[ 2021年2月4日 05:30 ]

<広島キャンプ>堂林(左)と一緒に三塁でノックを受けるクロン (撮影・奥 調)
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 広島の新外国人、クロン(ダイヤモンドバックス)が3日、今春キャンプで初めて三塁守備に就いた。午前の投内連係から入り、内野ノックも受けた。全体練習終了後にはメニューにない特守を志願。玉木内野守備走塁コーチが打つゴロを捕った。

 「土の内野は初めてだったので、ゴロの転がりやバウンドの変化に苦労した。慣れるために“土から打ってください”とお願いした」

 主は一塁ながら、米国では三塁も経験済み。練習初日だけにノック打球の左右への振り幅は小さいものの、捕球や送球を無難にこなした。佐々岡監督は「準備として。三塁ができれば起用法が広がる。悪い印象はない。実戦でどんどんやってもらう」と期待した。

 勤勉な新助っ人。ランチタイムを利用した特打では本領を発揮し始めた。3連発を含む17発で、初日の1発から急上昇。「サク越えの数を教えられたのはプロになって初めて。いつも教えて」。存在感と期待感は日に日に高まる。 (江尾 卓也)

 《三塁ライバルの堂林 河田ヘッド“鬼ノック”で泥まみれ》
 三塁の定位置死守を目指す堂林は河田ヘッドコーチから「鬼ノック」を受けた。田中広とともに参加した全体練習後の特守で、ダイビング捕球を連発しながらユニホームは泥まみれ。約30分間100球以上の特訓に「ああいうノックはなかなかやっていなかった」と疲労困憊(こんぱい)だった。クロンが三塁守備を再開し、定位置は安泰ではない。「誰が来てもやるのは自分。失策が多かったという自覚を持ってやっていく」。昨季リーグ最多18失策を反省し、守備力向上を期した。

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