「2・4」からトップギアだ 1軍野手最年少の阪神・井上は紅白戦初戦から全開宣言

[ 2021年2月1日 05:30 ]

春季Cでのスタートダッシュを誓う阪神・井上

 いきなりトップギアで力を解き放つ。高卒2年目の阪神・井上はチーム初実戦となる4日の紅白戦での好発進へ気合を入れた。

 「初めが大事だと思うので、しっかりと結果を残して、自分のできることを100%できるようにやっていきたいと思います」

 19歳の若武者に限って“ブレーキ”は必要ない。初めて抜てきされた1軍キャンプで問われるのは結果。キャンプインとともに始まるサバイバルレースで最初に巡ってくるチャンスをモノにしなければ立場は危うくなるだけだ。特に、1軍野手メンバー最年少の大砲には持ち味である長打力の発揮が期待される。

 「まずはできることがあると思うので、それをやってから技術面のことであったり聞いていければ」。先輩からの指導や金言よりもまずは目の前の1打席での快音を欲した。

 第1クールから大暴れする準備も整った。30日まで実施された先乗り合同自主トレでもバットを振り込み、フリー打撃では右方向を意識。「もっと低いライナーを意識してやっていけたら」と修正点を明確にした。さらに、ある先輩と意見交換していることを明かしたが「(誰かは)言えないです。今、バッティングを聞いている人は意外な人なんで」とはぐらかした。

 「自分のやりたいこととか、できる時間が多いので。有効に使っていきたいと思います」。注目度ではドラフト1位・佐藤輝に独走を許しているが、アピール度で負けるつもりはない。プロで初めて競争にさらされる勝負の1カ月が始まる。(遠藤 礼)

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2021年2月1日のニュース