最下位脱出へ「個」を磨け オリ中嶋監督が大号令「厳しさを求めるのは個人練習」

[ 2021年2月1日 05:30 ]

小戸神社を参拝し、玉串を奉納する中嶋監督
Photo By 代表撮影

 昨季の監督代行から正式就任したオリックスの中嶋聡監督(51)は、個々の能力アップを求めた“個人キャンプ”を歓迎した。

 「厳しさを求めるのは全体練習ではなく個人練習。そこは、こちらが言うことではない。それすら人に考えてもらっては身に付かない。やれないなら落ちていくし、切られるわけだから」

 ロジカルな思考を持つ指揮官らしく、独特な表現でキャンプの抱負を切り出した。「第1クールは、ぬるく見られるかもしれないが、こちらの見方は違う。ケガだけは絶対にさせてはいけないし、見極めないといけない」。オーバーペースによる故障防止に注力しながらハードな全体練習に励む。その上で、より重視するのが、自分自身を限界まで追い込み、主体的にレベルアップを図る姿勢だ。

 山本と吉田正の投打の柱がいながら2年連続最下位の最大の要因が総合力の差。それを押し上げるのが「個の力」だ。中軸候補ロメロと先発再転向するディクソンは来日未定で開幕に間に合わないことを想定。三塁も候補の大下は左肋骨を疲労骨折し宗も下半身のコンディション不良が判明。現状で3ポジションが白紙状態となっているだけに、指揮官の言葉も重みが増す。

 「最下位という言葉は使いたくないが、もう味わいたくない。妥協なきキャンプにしたい」。下克上に向けた改革が始まる。 (湯澤 涼)

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2021年2月1日のニュース