“令和の怪物”ロッテ・朗希VS“神の子”楽天・マー君 早期実現あるぞ 練習試合、OP戦計5試合

[ 2021年2月1日 05:30 ]

室内練習場でキャッチボールを行った佐々木朗(撮影・長久保豊)
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 想像しただけでワクワクする。ロッテ・佐々木朗と楽天に復帰した田中将の投げ合いだ。1日から始まる石垣島キャンプに向け、井口監督は室内練習場でキャッチボールを繰り返す2年目右腕の姿を視察した。

 「ここまでしっかりと体もできているし、投げている姿を見て、初日からブルペンに入れると思った。昨年と違って、今年は1軍のローテーション入りを目指してほしい」

 最速163キロを誇る「令和の怪物」。昨季は右肘の違和感もあり、体づくりを中心に取り組んできた。実戦登板はなし。それでも、昨年5月のシート打撃登板で160キロを計測したように、ポテンシャルの高さは誰もが認めており、11日の紅白戦で実戦デビューする可能性もある。そんな佐々木朗は「(子供の時に買った田中将の)ユニホームを持っている。(投げ合えたら)夢みたい」と田中将への憧れを隠さない。

 ならば、条件付きながら、そんな夢を後押しすることもできる。井口監督は「朗希は昨年、試合で投げていないので実戦感覚がどうかだが、練習試合、オープン戦と結果を残していければ、投げ合う機会も出てくる。オープン戦の予定も入っているので、対戦もあるかもしれない」と前向きだ。実際にチームは3月9日から楽天3連戦(静岡)が組まれており、早期対決が実現する可能性も十分ある。

 指揮官にとっても、田中将との縁は深い。13年7月26日の楽天戦で、田中将の147キロ直球を左中間へ運んで日米通算2000安打を決めた。サヨナラ負けを喫したが「(田中が)24連勝した年で唯一勝てそうな試合だった」と懐かしむ。「いい投手なので、甘い球をひと振りで仕留める。これが鉄則」と田中将攻略法も明かす。打線が援護し、佐々木朗が投げ合いを制すれば、大きな自信をつける。チームにも、朗希にも、メリットがある夢プランだ。(横市 勇)

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