ツインズ・マエケン 世界一リングを!勝負のメジャー6年目 開幕投手最有力

[ 2021年2月1日 05:30 ]

ツインズ・前田健太(AP)
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 ツインズの前田健太投手(32)が30日(日本時間31日)、オンラインで行われた球団のファン感謝イベント「バーチャル・ツインズ・フェスト」に登場した。昨季ア・リーグのサイ・ヤング賞投票で2位に入った右腕は、今季の開幕投手の最有力候補。メジャー6年目で自身初となるワールドシリーズ制覇をファンに誓った。

 前田が登場したのは、同じく先発陣の中心を担うプエルトリコ出身の右腕ベリオスとのトークショー。通訳を介して日本語とスペイン語で生の声を届け、今季の目標が話題になると、迷わず言った。

 「1年間先発で回って、チームが優勝できるように。アメリカに来て野球をやっているから、ワールドチャンピオンを経験したい」

 昨季加入したツインズでは、コロナ禍の60試合制で6勝1敗、防御率2・70の好成績。1イニングあたりに許した走者を示すWHIPは0・75で両リーグトップだった。ビーバー(インディアンス)に次ぐサイ・ヤング賞投票2位に入り、今季の開幕投手の最有力候補。その抱負には、強い決意と責任感がにじんだ。

 メジャー6年目。同僚とのコミュニケーションにも不安はない。「最初はストレスを感じることもあったが、通訳に助けられたり、チームメートに言葉を教えてもらったり、楽しんで野球ができている」。17~19年に2桁勝利を挙げ、昨季開幕投手のベリオスは「自分のなれる最高の投手になる」と意気込み、前田との共闘に臨む。

 チームは昨季、ワイルドカードシリーズでアストロズに敗退。前田はドジャース時代に2度ワールドシリーズに進出したが、世界一リングには届かなかった。「ポストシーズンを勝ち上がって、ワールドチャンピオンになりたい」。これまで日本選手でワールドシリーズを制した最も若い年代は、86年生まれで13年レッドソックスの田沢純一(現台湾・味全)。楽天に復帰した田中将やレッズ・秋山と同じ88年生まれの右腕が、頂点に向けてチームをけん引する。(奥田秀樹通信員)

 ▽世界一リングを手にした日本選手 過去11人。98年ヤンキースの伊良部に始まり、05年ホワイトソックスで井口(08年フィリーズも)、高津、06年カージナルスと08年フィリーズで田口、07年レッドソックスで松坂と岡島、09年ヤンキースで松井秀、13年レッドソックスで上原、田沢、16年カブスで川崎が手にした。また、青木は17年7月末まで在籍したアストロズから贈られた。

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