3年目の阪神・矢野監督がV奪回へ熱きメッセージ「カッコ良く行こうぜ」

[ 2021年2月1日 05:30 ]

ホワイトボードに「カッコ良く」と書く阪神・矢野監督(阪神球団提供)
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 2月1日に沖縄・宜野座村でキャンプインする阪神の矢野燿大監督(52)が31日に沖縄入りし、読谷村のチーム宿舎での全体ミーティングで選手らに向け「カッコ良く行こうぜ!」と熱いメッセージを送り、自身も奮い立たせた。挑戦を掲げる矢野阪神が最高の格好良さである「優勝」に向け、3年目を本格的にスタートさせる。

 コロナ下で選手の様相がマスク姿と今までと違う中、キャンプインを前に今年初めて選手と対面した矢野監督は変わらない熱い思いを吐露し「カッコ良く行こうぜ!」と指針を示したことを明かした。

 「無理やりに楽しむのが大事なのか、最終的に楽しんでいるのが大事なのかってなったら最終的に楽しんでいる方が(大事)。結果的に楽しんでいる状況って考えたら、みんなが格好良くやれればいいんじゃないか」

 指揮官として迎える3度目の“正月”を前に、過去2年同様、ミーティングでは「確認と改善の部分があった。なんか気持ちが熱くなっていろいろしゃべっちゃいましたけどね」と苦笑したが、概要は次の通りだった。

 「楽しむというところを誤解させてしまっていたかなと。楽しまなあかんというように選手に思わせてしまっていた。(この)2年間やっていてなんか違うって…。昨年、オレも苦しんだから」

 監督就任直後から究極を求めてきた。野球を楽しむ――。この原点は変わらない。ただ、コロナ下の影響を大きく受けた昨季は理想から大きくかけ離れ、チーム内に齟齬(そご)が生じていたことに気づいた。

 「ゴール」は不変だが、そこに向かうルートは人それぞれ異なる。その過程にあるキーワードこそが「カッコ良く」だった。感情を表に出すことの格好良さ、闘志を内に秘めることの格好良さなど、価値観は各自違うが、共通点を言葉で表現した。

 「ガッツポーズをしながら回るのが格好良いという選手がいれば、いい場面で打っているのに黙々とベースを真顔で回ってくるのが格好良い選手もいる。それぞれの格好良いが最終的に楽しめているよな、って」

 それぞれの格好良さが集結した最終形が、いうまでもなく2005年を最後に遠ざかるリーグ優勝につながる。背水の矢野阪神3年目。「カッコ良く」行くためには、沖縄での1カ月間を死に物狂いで過ごす必要がある。 (山本 浩之)

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