日本ハム守備力強化へ渡辺&平沼の二遊間コンビが特守 目指せ「4秒切り」併殺

[ 2020年11月15日 05:30 ]

金子野手総合コーチ(左)が見守る中、特守を行う日本ハム・渡辺(右)と平沼(中央)
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 日本ハムが千葉・鎌ケ谷で始まっている秋季練習で、今季リーグワーストのチーム失策数75を記録した守備力強化を図る。14日は渡辺と平沼の二遊間コンビが特守。全体練習後に約1時間、金子野手総合コーチ、飯山内野守備コーチと2人の守備のスペシャリストとともに併殺プレーを徹底的に確認した。

 鉄壁の二遊間結成へ、併殺完成の目標は「4秒切り」だ。打者走者の一塁到達スピードは4秒を切れば俊足とされる。特守では金子コーチが1球ごとにストップウオッチでタイムを計測。打球速度にもよるが、投球がバットに当たってから一塁転送まで4秒を切れば併殺を完成させる確率が高くなるだけに、4秒切りを目指して正確かつ迅速なステップ、捕球、送球を心掛けて練習を繰り返した。

 今季リーグ5位タイ8失策を犯した渡辺は「併殺はワンプレーで流れが変わる。意識を高めてやっていかないといけない」と危機感を口にする。同14位タイ6失策の平沼も「この1カ月でみっちり(守備練習を)やりたい」と意欲的に話した。今季は両者とも併殺時の失策が失点に直結。敗戦につながった失策もあった。

 渡辺は2年連続で規定打席に到達し、打率は自己最高・283と打撃面では結果を残したが、守備では課題を残した。中島、石井らと遊撃を争った平沼も打撃力に定評があるだけに、守備力が向上すれば定位置奪取に近づく。「今季は守備のミスが目立った。(平沼と)いい呼吸でできたら」と渡辺。福岡ではパ・リーグCSが始まった。大舞台に立てる軍団への道はセンターライン強化から始まる。(東尾 洋樹)

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2020年11月15日のニュース