ソフトバンク・柳田 チームの“天敵”美馬から技あり弾!逆転呼ぶ3安打

[ 2020年11月15日 05:30 ]

パ・リーグCS第1戦   ソフトバンク4―3ロッテ ( 2020年11月14日    ペイペイD )

<ソ・ロ>4回、中越えにソロを放つ柳田(撮影・岡田 丈靖)
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 ロッテ・美馬は今季ソフトバンク戦に7試合登板し5勝1敗、防御率2・70。チームは苦しめられたが、柳田は22打数8安打、打率・364と好相性だった。本塁打は打てなかったが、苦手意識は持っていなかった。短期決戦で、ロッテバッテリーの攻め方は変わるのか。確認するポイントは、それだけだった。

 柳田に対し、シーズン中と同じような配球だった。直球、ツーシームはほとんど投げない中、徹底した内角攻め。球種はカットボール、スライダーの曲がり球を、食い込ませるのが基本形。今季は7試合で計69球の対決だったが、カット、スライダーは42球もあった。投球の61%を占めたから、軌道のイメージは頭にあった。立花打撃コーチは「左には特に曲がり球が多い」と攻略の鍵としていた。

 2点を追う4回、先頭で打席に入った。案の定、カットボールが続いた。ボール、ボールとなった3球目。内角低め、143キロを捉えた打球は、バックスクリーン左まで飛んだ。「カットだと思います。自分の良いスイングで打てました」と納得のいく一発だった。柳田は昨年のCSでも第2戦で、楽天に在籍していた美馬からアーチを放っていた。

 今季に自身初の最多安打のタイトルを獲得した柳田は、ポストシーズンに入っても勢いは衰えない。初回には左前打を放ち、6回には先頭で中前打をマークして同点に追いつく起点になった。美馬から3安打を放って打線をけん引した。

 昨年のCSでも7戦で27打数10安打で打率・370と活躍。短期決戦に強い主砲に、工藤監督は「難しい球。彼にしか打てないようなホームラン。シーズンの疲れがあったと思うが、自分なりの調整でここに合わせてきた」と称えた。

 第2戦のロッテ先発はチェン・ウェイン。今季6打数1安打だった左腕に対し、柳田はどんな対応をするか。(川島 毅洋)

 ≪柳田 CSで本塁打打てば6戦全勝≫柳田(ソ)が4回に反撃のソロ。CSでの本塁打は昨年ファーストSの楽天第2戦で同じ美馬から打って以来通算6本目になるが、本塁打した試合にチームは6戦全勝だ。また、この日の1打点でCS通算20打点に到達。パのプレーオフ時代を含めたCSの通算打点5傑を見ると 
(1)内川 聖一(ソ)31
(2)和田 一浩(中)24
(3)中村 剛也(西)22
(4)浅村 栄斗(楽)21
(5)柳田 悠岐(ソ)20
(5)デスパイネ(ソ)20
 同じく20打点目を挙げたデスパイネとともに5位につけている。

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2020年11月15日のニュース